走麺屋
田原本町
掲載日:2020年2月19日
自家製キムチのコクとニンニクのパンチで箸が止まらない!
皆さんは“橿スタ”の愛称で親しまれた【橿原スタミナラーメン】をご存知だろうか?
奈良県のご当地ラーメンといえば天理スタミナラーメンが飛びぬけて有名だが、橿原市民のソウルフードとして知る人ぞ知る橿スタは『スタミナ焼きそば』と称される焼きラーメンである。
しかし2017年6月、その橿スタを提供していた店が閉店してしまい、その味を求めるファンから惜しむ声が殺到していた。
今回ご紹介する『走麺屋』では、幻となった橿スタのスタミナ焼きそばをリスペクトした『汁なしスタミナラーメン』が味わえる。
見た目は汁気の多い焼きラーメン。チャーシューと味玉を追加トッピングしたとはいえ、このボリュームはすごい!
直前に炒めた野菜やキムチ、茹でた麺をスープと合わせてフライパンでしばらく煮詰め、完成する。
スープは鶏を軸にコチュジャンやニンニクで味を整えており、奈良県民には馴染み深いパンチのある味わい。
ニンニクの食欲を刺激する香りとキムチや唐辛子の後を引く辛味が心地よく、また食べたくなる中毒性を演出している。
野菜はゴマ油で豚肉と一緒に炒め、下味をしっかりと付けるのがポイント。さらにキムチは自家製のものを使うこだわりぶり。
水っぽくならないよう絶妙な火加減で炒めた野菜は食感も程よく残っており、スープの濃い味わいの中でもしっかりと主張している。
そこに合わせる麺は、大阪の【太陽製麺】から取り寄せる細麺。細いながらもスープや野菜の旨味をしっかりと吸い上げていて食べ応えがある。
追加トッピングしたチャーシューも大正解! トロトロで歯がいらないほど柔らかく、下味もしっかりと付いていてこれだけでご飯が何杯も進みそう。
過去に私が食べた橿スタの印象とは少し異なるが、伝説の味を基にしながらオリジナリティも感じるやみつきの一杯だ。
店舗と屋台の二刀流で幅広い層に愛されてきたラーメン店。
約45年前に先々代が屋台で開業し、じわじわと名を広めてきた同店。
現店主の高垣和正さんが店を継いだのは6年ほど前の話で、2018年に田原本で待望の店舗化を実現した。
店舗をやりくりしながらも、先代らの意思を大切に、今もなお屋台で各地へ出向いて屋台ラーメンの味を届けている。
屋台で味わえるラーメンは、子どもからお年寄りまで幅広く親しまれるあっさりとした中華そば。
(現在のルートは主に火曜日が奈良市内、水曜日が三郷町、平群町、木曜日は大阪の富田林市、金曜日が御所市、五條市。事情により変更・休業になる場合あり)
一方、店舗では今回紹介した汁なしスタミナラーメンを筆頭に、店舗でしか出せない限定ラーメンを提供。ご飯物や揚げ物などのサイドメニューも充実している。
高垣店主はプライベートでも多くのグルメを食べ歩き、仲良くなったラーメン店の店主に呆れられるほど質問攻めにするという探求心の持ち主。
店舗のオープン以来さまざまなメニューの開発に取り組んでおり、今後の新メニューにも期待が高まる。
人気メニュー
- 汁なしスタミナラーメン 1000円
- しょうゆラーメン 700円
- とんこつラーメン 700円
- みそラーメン 700円
店舗情報
店名 | 屋台ラーメン 走麺屋 |
---|---|
TEL | 非公開 |
住所 | 奈良県磯城郡田原本町新町220 |
アクセス | 近鉄田原本駅から徒歩約5分 |
営業時間 | 11:30〜14:30 17:30〜23:00 |
定休日 | 月曜日 日曜日 |
駐車場 | 駐車場あり |
写真と文/林岳史
林岳史(はやしたけし)
ラーメン王子TAR-KUN(たーくん)として知られる林さんは1991年生まれ、宇陀市在住・在勤。19歳からラーメンの食べ歩きを始め、24歳で全国47都道府県のラーメンを制覇。ピーク時には年間550軒、今も年間200~300軒は食べ歩きます。その様子はNHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」でも紹介されました。
ブログ「麺バカ TAR-KUN~全国制覇の野望~麺伝説」
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