満天うどん カジバノバカヂカラ
大和郡山市
掲載日:2019年12月25日
魚介の風味が効いたつけ汁と艶やかなうどんがベストマッチ
このコーナーでは毎回奈良の美味いラーメン屋をご紹介しているが、今回ご紹介するのはうどん屋さん。ラーメンの企画でうどん屋?と思われる方もいるでしょうが、ご安心頂きたい!
何を隠そう、『満天うどん カジバノバカヂカラ』はラーメン屋での修業経験もある店主が営む店であるからだ。
ラーメン好きな皆さんにぜひ食べていただきたいのが、チャーシューつけ麺。
自慢のうどんは、国産小麦を数種類ブレンドした自家製。
うどんに関してはあまり詳しくない私だが、この弾力や風味を表現するのにどれほどの仕込みや技術が必要なのだろうか? と考えてしまうほど、麺のレベルが高い。
「練りから伸ばし、カットまですべて製麺機で行っていますが、個人的には製麺機で作れる限界を超えてやる気持ちでやっています!」
そう熱く語る左尾秀彰店主。
熟成時間や温度を気候や湿度によって微調整し、手打ちに負けないうどんを目指している。
そして注目はつけ汁。
このコーナーで以前紹介させて頂き、10月に天理市へ移転された【麺食堂 88】や、つけ麺のレジェンドとも言える【大勝軒】をリスペクトしたというつけ汁は、かけうどんの出汁がベースになっている。
うどん屋さんだけあって、鯖節やウルメ、煮干しや昆布などの魚介から取った出汁の風味が長けている。そのぶん、出汁には動物系は入れておらず、鶏油で旨味を補っているんだとか。
タレとの甘味と酸味のバランスも絶妙で、次々に食べたくなるほど魅了されるのも特徴である。
器一面を覆うレアチャーシューも目を引くボリューム。
趣味でやっていた低温調理を応用し、肉の旨味を閉じ込めたラーメン屋顔負けの味で、この一杯にファンがついている事も納得できる。
セットメニューの一品にも光る、おいしさへの飽くなき追及。
「打ちたて、切りたて、茹でたて」の鮮度抜群のうどんを提供している同店。
食感だけのうどんではなく、小麦本来の美味さをしっかりと楽しめるのが何よりの魅力だ。
店主の左尾さんは大手うどんチェーン店で勤めた経験があるものの、うどん屋としてはほぼ独学に近いレシピだと言う。
それ故に今もおいしさの追求に余念がなく、交流のあるラーメン屋やうどん屋さんと勉強会と称した食べ歩きを積極的に行い、訪れる度に変化やレベルアップが見られるのもうれしい。
うどん屋の“顔”とも言えるぶっかけうどんも、出汁の旨味をダイレクトに味わってほしいと大根おろしや生姜などの薬味は付けていないそう。
また、うどんに負けぬ人気なのが、サイドメニューやランチにもついているとり天。
身体にも優しいとされる米油を使用し、天ぷら専門店にも負けない揚げたての天ぷらだ。
ふっくらとした鶏肉にサクサクの衣が絶品で、リピーターが続出している。
ランチセットの丼も然り、うどんの引き立て役では終わらせない心意気が随所に光っている。
人気メニュー
- チャーシューつけ麺 1100円
- とり天うどん 930円
- とり天ぶっかけ 930円
- とり天カレー 950円
店舗情報
店名 | 満天うどん カジバノバカヂカラ |
---|---|
TEL | 0743-83-1197 |
住所 | 奈良県大和郡山市高田町9-16 |
アクセス | JR郡山駅から約1分 |
営業時間 | 11:00~14:30(L.O) 麺切れ次第終了 18:00~20:30(L.O) 麺切れ次第終了 |
定休日 | 月曜日 |
駐車場 | 提携駐車場あり |
写真と文/林岳史
林岳史(はやしたけし)
ラーメン王子TAR-KUN(たーくん)として知られる林さんは1991年生まれ、宇陀市在住・在勤。19歳からラーメンの食べ歩きを始め、24歳で全国47都道府県のラーメンを制覇。ピーク時には年間550軒、今も年間200~300軒は食べ歩きます。その様子はNHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」でも紹介されました。
ブログ「麺バカ TAR-KUN~全国制覇の野望~麺伝説」
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