ドン.チードル
奈良市
掲載日:2019年10月21日
本場博多を凌駕する濃厚豚骨ラーメン。
奈良は『無鉄砲』や『まりお流らーめん』に代表される濃厚豚骨ラーメンの激戦区と言われている。
そんな“豚骨ラーメン激戦区・奈良”をより印象付けたのが、今回紹介する『ドン・チードル』だ。
まず、注目して頂きたいのは「淡麗(たんれい)」と名付けられたスープ。
豚骨ラーメンで淡麗? 淡麗と言われてイメージするのは、透き通った塩か醤油のラーメンではないだろうか。
実はコチラの淡麗は名前とは裏腹に白濁し、豚骨の旨味を存分に引き出したスープ。
なぜ淡麗と称しているのかというと、「淡麗」と「濃香(のうこう)」で2種類のスープを炊いているからだ。
豚骨のストレートな旨味を味わう「淡麗」と比べ、呼び戻し製法の「濃香」はとことん熟成された極めて濃厚な豚骨スープ。
この炊き分けはすごく手間のかかった仕込みで、奈良県のお店でもやっているお店は一握りではないかと思う。
そのこだわりのスープに合わせる麺は、本場博多でもよく見られる粉っぽさのある極細ストレート。
硬さも「柔」「ふつう」「かため」「バリカタ」「ハリガネ」「こなおとし」から選ぶ事ができる。
また、ついつい頼んでしまうのが替え玉。普通の麺とは別に、唐辛子を練り込んだ「赤玉」と呼ぶ替え玉もあり、スープが底をつくまで飽きずに味わえる。
究極のラーメン総合GPの名店に惚れ込み修業。
ラーメンの食べ歩きが好きだった店主の山口さんが「一番美味かった」と惚れ込んだ大阪の『博多とんこつ 天神旗(てんじんき)』で6年間修業を重ね、2015年に地元の奈良市で『ドン・チードル』を開業。
天神旗は、私も審査員を務めた『究極のラーメン2020関西版』で総合GPに輝いた名店である。
今回は一番人気の「淡麗」を紹介したが、店主がよりこだわって仕込み、自信を持っているのが「濃香」のスープだという。
そちらは数々の豚骨ラーメンを食べ歩いてきた私でも「濃い!」と驚くほどの濃縮された味わいだ。
豚骨ラーメンを仕込む作業は湿度や気温の違いによってスープの熟成度が大きく変わって難しく、しかしその変化が楽しみでもある、と生き生きとした表情で語ってくれた。
豚骨をとことんまで突き詰めたスープをぜひ味わっていただきたい。
人気メニュー
- 淡麗とんこつ 750円
- 濃香とんこつ 800円
- 赤玉 150円
店舗情報
店名 | ドン.チードル Japanese Hot noodle |
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TEL | 非公開 |
住所 | 奈良県奈良市大宮町2-2-2 |
アクセス | JR奈良駅西口から徒歩約3分 |
営業時間 | 11:00〜15:00(L.O. 14:30) 18:00〜22:00(L.O. 22:00) |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | なし |
写真と文/林岳史
林岳史(はやしたけし)
ラーメン王子TAR-KUN(たーくん)として知られる林さんは1991年生まれ、宇陀市在住・在勤。19歳からラーメンの食べ歩きを始め、24歳で全国47都道府県のラーメンを制覇。ピーク時には年間550軒、今も年間200~300軒は食べ歩きます。その様子はNHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」でも紹介されました。
ブログ「麺バカ TAR-KUN~全国制覇の野望~麺伝説」
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