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特集

自然が織りなす奈良の涼感スポット

掲載日:2024年8月9日

濃緑の木々が日差しを優しくさえぎる森林。山肌をそよそよと清らかに流れる清流。自然が醸す天然の冷気はなんとも心地よいものです。奈良県には、自然が織りなす美しい涼感スポットが数多くあり、夏になると県内外から避暑地を求めてたくさんの観光客が訪れます。今回は奈良県内でも特に人気のある涼感スポットと、その土地ならではの味覚をご紹介します。

涼やかに夏を過ごせる涼感スポットと美味しい地のもの

【目次】

・千年の時を超えて育まれた神秘の原始林「春日山遊歩道」(奈良市)
・ 山深い鍾乳洞でスペクタクル体験「不動窟鍾乳洞」(川上村)
・天空の吊り橋を歩くスリルに涼を感じて「谷瀬の吊り橋」(十津川村)

千年の時を超えて育まれた神秘の原始林「春日山遊歩道」(奈良市)

春日大社の神山として奉られる春日山には、いまだ人の手が加えられていない原始林「春日山原始林」が広がっています。この原始林は、国の天然記念物であり、世界遺産にも登録されている貴重な場所です。原始林には遊歩道が整備され、木々で覆われた山道は、夏の日中でも薄暗く、静謐な空気が漂います。ルートは2つあるのですが、初めての方におすすめなのが、水谷神社から若草山頂上までを目指す、片道約1時間(片道2.5km)の通称「北側ルート」です。入り口から少し歩くと、「月日磐(つきひいわ)」と呼ばれる巨石に遭遇!またしばらく歩くと、中水谷(なかみずや)休憩舎も見えてきます。運が良ければモリアオガエル、ヒメハルゼミといった珍しい生物に出会えるかもしれません。1時間ほど歩くと、若草山の頂上に到着。その眺望は登った者だけが感じるご褒美といえます。

中水谷(なかみずや)休憩舎。その横はキレイな小川が流れている。

春日山遊歩道 詳細DATA

住所

春日山遊歩道
※「自然に触れる」「持ち帰る」「遊歩道より横に立ち入る」ことは禁止事項です。

TEL 0742-22-0375(奈良公園事務所)
交通(車) 近鉄奈良駅からバス10分「春日大社本殿」下車、春日山遊歩道入口(北)まで徒歩約6分

地元の味覚 生わらび餅 「菓匠 千壽庵吉宗」
東大寺の千手堂前に店を構える創業88年の老舗和菓子店「菓匠 千壽庵吉宗(せんじゅあんよしむね)」。天日干しした天然の甘藷(かんしょ)でんぷんと国産本わらび粉を使用し、半日かけて練り上げたものをじっくりと寝かせた生わらび餅は、目にも涼やか。つるりとした喉ごしと優しい口どけで、自然な甘みが楽しめます。

生わらび餅6切れ入(カットタイプ)

千壽庵吉宗 奈良総本店 詳細DATA

住所 奈良市押上町39番地の1
TEL 0742-23-3003(代表)
駐車場 有り(無料)
営業時間 10:00~18:00(店舗の物販)
定休日 元旦のみ
交通(車) 近鉄奈良駅から ①番出口より徒歩約15分

山深い鍾乳洞でスペクタクル体験「不動窟鍾乳洞」(川上村)

日本古来の山岳信仰に仏教や密教の要素を取り入れて飛鳥時代に誕生したとされる修験道。その開祖である役行者が発見したと伝えられているのが「不動窟鍾乳洞(ふどうくつしょうにゅうどう)」です。鍾乳洞の全長は約140mで洞窟にはそれぞれ「母の胎内くぐり」「大天井」「小天井」「三途の川」という名前がつけられ、修験道の裏行場であった名残が伺えます。中には天井が低くてかがまなくては通れなかったり、滝が流れていて足元の悪い場所があったりと、冒険心をくすぐられます。真夏でもひんやりとした冷気が感じられる鍾乳洞で、涼しいひとときを満喫できます。

鍾乳洞の全長は約140mで、平均気温13℃。夏は冷涼で、肌寒く感じるほど。

不動窟鍾乳洞 詳細DATA

住所 奈良県吉野郡川上村柏木
TEL 0746-47-2388
定休日 月・火曜日 
※定休日が祝日・祭日の場合は営業、振替休日あり
交通(車) 京奈和自動車道・五條北ICより約50分

地元の味覚 柿の葉寿司「大滝茶屋」
一口サイズの酢飯を薄く削いだ鯖や鮭などのネタとともに柿の葉で包んだ奈良の銘品・柿の葉寿司。最初に商品化したのが川上村の大滝茶屋(おおたきぢゃや)です。腹に塩を入れて3週間ほど寝かせた鯖を使った伝統の辛口仕立て。防腐剤や添加剤なども使用しない昔ながらの味わいが楽しめます。

 

代々受け継がれてきた大滝茶屋の柿の葉寿司
(鯖/鮭12個)

※ECショップ[narawashi」より購入できます。

大滝茶屋 詳細DATA

住所 奈良県吉野郡川上村大滝420-1
TEL 0746-53-2350
駐車場 有り(無料)
営業時間 9:00~18:00(無くなり次第終了)
定休日 水曜、冬期(12月初旬~3月中旬)
交通(車) 京奈和自動車道・五條北ICを降り、169号線を通って約40分

天空の吊り橋を歩くスリルに涼を感じて「谷瀬の吊り橋」(十津川村)

奈良県最南端にして日本最大の村として知られる十津川村。この村の集落である上野地と谷瀬を結んでいるのが、巨大な橋「谷瀬(たにぜ)の吊り橋」です。長さ297m、高さ54mと国内でも最大級の大きさで、橋の幅はなんと80㎝ほど。歩くたびにゆらゆらと揺れるスリルはたまりません。橋の上からは深い山々、見下ろすと清流・十津川。絶景の中を空中散歩しているかのような気持ちになります。この吊り橋ができたのは、1954年。集落の人々が生活道路として設置されたのが始まりです。今では、奈良県を代表する観光スポットとなっています。

吊り橋の下はキャンプ場になっており、夏は多くの観光客で賑わいます。

谷瀬の吊り橋 詳細DATA

住所 奈良県吉野郡十津川村上野地
TEL 0746-63-0200(十津川村観光協会・木曜定休)
交通(車) 京奈和自動車道・五條ICを降り、国道168号を通って約1時間

地元の味覚 天然十津川梅じゅーす
山深く、秘境と呼ばれる十津川村には、天然素材を使った多くの加工品があります。中でも、夏場におすすめの商品が「天然十津川梅じゅーす」です。村で採れた完熟梅と砂糖だけを使った完全無添加のジュースで、水や炭酸水などで薄めて飲むと甘酸っぱくさっぱりとした味わいが楽しめます。

夏にこそいただきたい、爽やかな梅ジュース

※ECショップ[narawashi」より購入できます。

最後に

自然が放つ天然の冷気は、身体の火照りを癒すだけでなく、不思議と心も穏やかになるものです。自然豊かな奈良県には、実に多くの涼感スポットがありますが、中には触れることを禁じられている貴重な植物や、立ち入り禁止区域もあります。訪れる際には、ルールを守り、心静かに涼感を満喫しましょう。

※奈良専門オンラインショップ「ならわし narawashi」とは…
奈良みらいデザイン株式会社が運営するオンラインショップ。
奈良の人々によって受け継がれてきた「想い」を大切にした商品が販売されています。

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