vol.3 歩くだけで400年の歴史に出会える in五條市 新町通り
掲載日:2014年6月20日
重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)でお気に入りの家を探せ!
今ボクは、五條市の本陣交差点からちょっと南の新町通り入口にいるよ(①)。
見て見て!道の両側に時代劇に出てきそうな家が並んでるでしょ?ここはいまから約400年前の慶長13年(1608)に創られた二見城の城下町。町を東西に走る旧紀州街道の両側に、江戸時代の初期から昭和までのいろんな時代の建物が建っているんだ。年代がわかる民家では日本最古という栗山家住宅(慶長12年、重文)をはじめ、伝統的な建物が140軒余もあって、昔ながらの町並みの中で今も人々が暮らしているんだ。ちなみに国道168号の反対側には、宝永元年(1704)に建てられた中邸(県指定文化財)もあるよ。
さあ、西へ向かって歩いていこう♪歩きながら建物の2階にも注目してね!鉄格子窓、虫籠窓、連続ガラス窓、いろんな窓があるでしょ?窓の形で建物の時代もわかるんだよ。ちなみに「虫籠窓(むしこまど)」は、街道を身分の高い人が通ったときに直接見下ろしたら失礼にあたるから、わざと中が見えないようにした江戸時代の窓。1階にも格子がつけられて、風通しもプライバシーも確保できていたんだ。どこまでも続く家々の格子が、通りに風情を与えてくれているよ。
酒の看板がある町家は創業300年の老舗・山本本家(②)。日本酒や五條の特産・富有柿を使った柿ワインが大人気だよ。表通りから細い道に入れば、川沿いに並ぶ酒蔵や渡り廊下でつながった酒蔵が見られる。新町通り一帯は平成22年(2010)に重伝建に選定されたんだけど、山本本家が牽引力となって町の人たちと努力した結果なんだって。7haにも及ぶ昔ながらの景観は、今も地元の人たちによって大切に守られているんだね。
この先の分かれ道(③)では左の道へ進もう。赤根屋半七宅址やまちなみ伝承館を過ぎてしばらく行くと新町松倉公園(⑦)に出る。ここには新町を創ったお殿様・松倉豊後守重政公の顕彰碑があるんだ。松倉公は奈良生まれの大名で慶長13年に二見城に入り、新町を創設・発展させ、1615年の大坂夏の陣では徳川方の武将として一番首を上げる大活躍をした人なんだ。2014~15年にかけては、大坂夏の陣400年記念行事やツアーが計画されている。詳しくは新町松倉講のHPを見てみてね。五新鉄道高架橋(⑥)や松倉公の墓碑がある西方寺(⑧)を過ぎて、坂道を登り切った信号のところが新町通りの西端。振り返ってごらん。一直線に続く町並みがと~っても気持ちいいよ!
富有柿を原料にした柿ワインが人気なんです♪
山本本家 専務 山本隆さん
新町通り しんまちどおり 五條市本町 |
スポット紹介
①新町通りの東の入口町並み探検へGo! | ②山本本家の玄関 杉玉が鈴なりだぁ♪ | ③一ツ橋商店お饅頭がおいしい! | ④いろんな形の窓個性的だね |
⑤疲れたらひと休み~ | ⑥幻の五新鉄道 未完の橋脚 | ⑦新町松倉公園の重政公顕彰碑 | ⑧重政公の墓碑がある西方寺 |
⑨山田旅館の屋号は五條・二見で五二館 |
ゴーちゃん 出身地:五條市 頭にかぶっているのは、五條市の古刹・榮山寺の国宝八角堂の屋根。てっぺんには市の花の桔梗をつけているんだ。 |
ゴーちゃんがいく 南都銀行五条支店
南都銀行五条支店は、JR五条駅から南へ約300mの国道24号沿いにある。
奈良と和歌山を結ぶ大動脈だから交通量は多いけど、一歩町に入ればとても静かなんだよ。伝統を守りながら、五條を盛り上げていけたらいいね♪
お店の前で記念写真♪ | わ~い、ボクの通帳だあ! |