vol.24 城下町は金魚だらけin大和郡山市
掲載日:2016年8月17日
ぼくは燃えている。もうすぐ全国金魚すくい選手権大会!
腕が鳴る~!毎日トレーニングしてるんだ!
だけど闘うオトコには余暇も重要。メリハリをつけるからこそ集中力が高まり、試合で最高のパフォーマンスを発揮できるんだ。
今日は練習をお休みして、大和郡山の金魚に関する場所をめぐることにしたんだ。
箱本館「紺屋」にやってきたよ。
目の前を紺屋川が流れているね。
この水路は、町のシンボル・郡山城のお堀とつながっているんだって。
むかしこのあたりには、藍染めを生業とする紺屋さんが軒を連ねていた。
紺屋川で藍染めした布や糸をさらしていたんだって。
紺屋町という町の名前もそこから来ているよ。近世の風情が残る町並みが魅力的なんだ。
この町ができたのは安土桃山時代の16世紀ごろ。天下人・豊臣秀吉の弟、豊臣秀長が郡山城に入城したことにはじまるよ。
秀長は秀吉がもっとも信頼した人物といわれ、影で秀吉をよく支え、この人がいなければ秀吉の天下もなかった!?かもしれないんだって。
秀長は「箱本十三町」と呼ばれる自治制度を打ち立てて、郡山の城下町を発展させたよ。
紺屋町は十三町のうちの1つ。郡山の発展の礎を築いた秀長の政策が、町割りとしていまも生き続けているんだ。
藍染商だった奥野家の旧住居を改修したミュージアムが箱本館「紺屋」。
館内に入ると、吹き抜け天井に張られた藍染めの幕が目に入るよ。
大きな金魚が天上を泳いでいるね~♪
藍染めを営んでいたころに使われていた道具や資料が展示されているんだ。奥には工房も。
座敷には金魚をモチーフにした美術工芸品の数々が。
床の間からはお庭も見える。お皿や絵のなかで、涼しげに泳ぐ金魚の姿に心が安らぐよ。
すばらしい美術品と町家のコラボレーションにうっとりしちゃった。
軒先には燈籠型水槽があるよ。町家にぴったりのデザイン!
金魚も心なしか嬉しそう♪
金魚資料館に着いたよ
金魚資料館は、金魚の養殖を営むかたわら、金魚に関する資料を展示されている私立資料館。個人が収集した金魚に関する古い文献や民俗資料、さまざまな種類の金魚が生きたまま展示されているんだ。
このあたりは養殖場だらけ。見渡すかぎり池、池、池!大和郡山らしい景色だね♪
金魚資料館では養殖のようすも見学できる。
じゅうぶんに育って出荷を待つ金魚が蓄養池で泳いでいたよ!
これは売り物の金魚だから、すくったらアカンやつ…
こ、このギンギラギンな魚は…!?
銀魚っていうんだって! 金ならぬ銀!
ぴかぴかしてカッコイイ!高級金魚なんだって。
珍しい金魚もたくさん取り扱っていて、愛好家の人たちがひっきりなしに訪れていたよ。
敷地内には、青い金魚をてのひらに乗せた通称「金魚観音」様がいらっしゃるよ。
現世利益の仏様なんだ。金魚すくい選手権大会参加者みんなの武運をお祈りしたよ!
金魚観音様は誰にほほ笑むのか…?
はやる気持ちを抑えて、お次にやってきたのは
ひろ~い生け簀!
池の上にいくつも鉄の桁が渡されていて、向こう岸まで渡っていける。
落ちないようにね。なぜこんな仕組みになっているのかって?
ここで金魚の競売会(金魚せり)が行われるからだよ。
大和郡山をメインに、関西じゅうから金魚が集まってくる。
出荷されてきた金魚は、池に浮かべられた「舟」(底に網を張った木箱)に放たれる。金魚を乗せた舟は、桁の下をくぐり抜けて、せり小屋中央の水路へと運ばれるんだ。
競売会は水曜開催。月によって開催週は異なるけど、普段は静かなセンターもこの日は人であふれかえる。7~8月は最盛期で毎週開催されるんだ。
繰り広げられる昔ながらのせりも見どころ!
せりがない日は、金魚やフナの釣りが楽しめるんだ。
ぼくも釣りをしてきたよ!大物が釣れるかなぁ~。
ところで、魚釣りに行って1匹も釣れなかったことを、坊主っていうよね。
ううん、なんでもないんだ。
金魚すくい選手権大会の聖地へ
ゆったりとしたオフの日を満喫したぼく。
しかし、足は自然とある場所に向かってしまう…。
予選を勝ち抜いた猛者たちが集う場所、金魚スクエア。
ココこそが、全国金魚すくい選手権大会の会場。
金魚すくい選手権では、3分間、1人1枚のポイで、すくいあげた金魚の数を競う…
ふだんの練習量、テクニック、集中力、本番に強いメンタル、運…。
すべてそろってはじめて勝つことができる競技。金魚すくいはスポーツなんだ。
大会が待ち遠しいなあ~。
開催は毎年8月第3日曜、金魚すくいの日だよ。
今年はどんなドラマが生まれるんだろうね?
大和郡山市 TEL 0743-53-1151(大和郡山市 地域振興課) 【大和郡山市へは】 |
きんとっとくん 誕生日:1995年8月27日 第1回金魚すくい選手権大会の日に誕生したきんとっとくん。金魚すくい大会をアピールするため、毎年大会会場で活躍し、2014年には20歳を迎えました。節目を迎え、心新たに日本国内外に活躍の場を広げ、金魚すくいと大和郡山の魅力を㏚しようと燃えています。温厚なきんとっとくんですが、金魚すくいには熱いスピリッツをもっているのです。 |
きんとっとがいく 南都銀行郡山支店
郡山支店は近鉄郡山駅のすぐ近く、細い通りにお店がひしめく柳町商店街の一角にあるよ。昭和のあたたかみと江戸時代の風情が調和した、ノスタルジーを感じる場所なんだ。行員さんたちも温和で優しい人ばかりだったよ。
行員さんたちと記念撮影! | ぼくの通帳を作っちゃった~ |