vol.22 ハイテク飛鳥めぐりin明日香村
掲載日:2016年4月18日
大化の改新以降の史跡を訪ねてドライブしよう
近鉄飛鳥駅(①)に来たよ。今日はステーション(⑩)で「MICHIMO」をレンタル(※1)して、明日香村を探検するんだも♪
MICHIMOは、飛鳥地方限定の2人乗りの小型電気自動車レンタルサービスだよ。小まわりがきくから、通りにくい道路(※2)もスイスイ通れちゃう。専用ナビ「MICHIMOナビ」搭載のiPad miniもついてきて、道案内はもちろん、アプリが飛鳥についてくわしく教えてくれるよ。さっそくレッツ・ゴーだも!
伝飛鳥板蓋宮跡(でんあすかいたぶきのみやあと、②)に着いたよ。645年に中大兄皇子(天智天皇)に蘇我入鹿が暗殺される事件が起きたといわれる歴史的な場所なんだ。ここから大化の改新がはじまり、日本が天皇を中心にした中央集権国家になっていくよ。
そんな歴史を彩るのが、蘇我入鹿首塚(③)の伝説。殺された入鹿の首がここまで飛んできたんだって!塚の後ろに、入鹿とその父・蝦夷(えみし)の邸宅があったという甘樫丘(あまかしのおか)が見えるね。首塚は飛鳥時代に造られたお墓とは考えにくいそうだけど、そう呼びたくなる気持ちもわかるも~。
中大兄皇子は、中国の先進的な制度や技術をとりいれて国造りを行ったよ。日本初の水時計(漏刻、ろうこく)の遺構が残る水落遺跡(みずおちいせき、④)もその1つ。ここで「漏刻博士」と呼ばれた官吏が水時計を管理し時間を計り、鐘をついて時刻を知らせたと考えられているんだ。
飛鳥といえば、亀石(⑪)や猿石(⑪)などの謎の石造物も有名だよね。だけど考古学は日進月歩。発掘調査や研究でわかってきたこともあるよ。たとえば、鬼が旅人を料理したり、トイレに使ったという伝説がある鬼の俎(まないた)・雪隠(せっちん、⑫)は、古墳の石槨(せっかく)である可能性が高いんだって。2000年に見つかった、 酒船石遺跡(⑤、⑥)の亀形石造物(⑦)は、天皇が祭祀を行った聖なる場所かもしれないとか。謎の石造物だけど、飛鳥の都造りには重要な存在だったのかも。
知れば知るほど知りたくなるのが明日香村。だから明日香村埋蔵文化財展示室(⑧)に来たよ。ここで村の史跡についての展示や出土遺物を見れるんだ♪展示室の隣にあるあすか夢の楽市(⑨)では、村の新鮮な野菜や果物などが買えちゃう。すぐ西に甘樫丘、南に水落遺跡もあって、オススメの場所だも。
あたかちゃんはMICHIMOに乗って明日香村めぐりを続けるも!
次はどこに行こうかなぁ♪
※1 MICHIMOの利用は普通自動車運転免許が必要
※2 MICHIMOは、国交省の認定エリア「橿原市」「高取町」「明日香村」の一部のみ走行可能
明日香村 あすかむら TEL 0744-54-4577(一般財団法人明日香村地域振興公社) |
スポット紹介
①MICHIMOのステーションは近鉄飛鳥駅のすぐ南 | ②伝飛鳥板蓋宮。皇極(斉明)天皇の宮殿と考えられている | ③蘇我入鹿首塚と甘樫丘 | ④水落遺跡 |
⑤酒船石。左右対称の不思議なくぼみがつけられている | ⑥酒船石遺跡の石垣。斉明天皇による狂心の渠(たぶれごころのみぞ)か | ⑦精巧なつくりの亀形石造物。石敷なども出土 | ⑧中央は牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)の閉塞石 |
⑨ルビ~ルビ~あすかルビ~♪とってもおいしそうだも~♪ |
あたかちゃん 出身地:ヒミツ 飛鳥広域行政事務組合のマスコットキャラクター「あたかちゃん」は、組合を構成する市町村の頭文字、明日香村の「あ」、高取町の「た」、橿原市の「か」を合わせて名づけられたよ。この3市町村の地図から抜け出した妖精で、体は3市町村の地図のかたち。飛鳥地方(橿原市・高取町・明日香村)の主な観光スポットに設置されたQRコード付看板で、観光客のみなさんに音声ガイドをしているよ。 |
あたかちゃんがいく 南都銀行明日香支店
明日香支店のまわりには、石舞台古墳など飛鳥時代のさまざまな史跡が点在するも。村の景観にあわせて、支店の外観も和風っぽい!ロビーには、高松塚古墳壁画の「飛鳥美人」の大きなポスターが飾ってあったよ。
支店のみなさんと記念撮影♪端っこがいいな | あたかちゃんの通帳を作ったも~ |