vol.11 梅香る商都!日本で最初の商業手形 in下市町
掲載日:2015年3月23日
伝統工芸と『義経千本桜』の舞台を体験しよう!
やあ、今日は見頃の梅を見に行くんだ♪お弁当の準備をしようっと。お箸も忘れずに。なんといっても下市の名産は割箸(わりばし)などの木工製品だからね。割箸発祥の地ともいわれていて、町に伝わる300年前の古文書には現在最古とされる「わりばし」の記述があるんだ。もとは酒樽を作った木の残りで作っていたんだって。樽やおひつも下市の名産だよ。吉野桧(ひのき)を加工して作る三宝(さんぽう)や神具は、精巧な技術が高く評価されていて、いまも生産がさかん。観光文化センター(①、②)では下市の伝統産業や歴史が学べるんだ。下市が名前通り市のある商都として栄えていたことがよくわかるよ。センターでぜひ見てほしいのが下市札(②)。日本で最初の商業手形なんだ。交通が不便で大量のお金を持っていけなかったからこそ、考案されたんだよ。
お箸といえば、下市八幡(はちまん)神社(③)の境内に祀られている吉野杉箸神社(④)のご神体は、なんとお箸の神様。「箸の日」である8月4日には例大祭があるよ。八幡神社の近くにある蛭子(ひるこ)神社(⑤)では、かつて市場でにぎわった名残で、毎年2月12日に初市が開かれるんだ。県内外から観光客が訪れる盛大なお祭だよ。
奈良県三大梅林の1つ、広橋梅林(⑥)に着いたよ!すごい眺めでしょ?白梅を中心に梅の木が約5000本ある。山の斜面を段々に梅の木が生えていて、葛城山や金剛山、大和平野が一望できるよ。収穫用の梅だけど、散策道が整備されているんだ。デッキテラスからの展望は最高!見頃は2月下旬から3月下旬だよ。
そうそう、ぼくの名前「ごんた」は、「わがままな人」って意味でも使われるけど、これは歌舞伎『義経千本桜』「すし屋の段」の主人公である「いがみの権太」に由来するんだ。物語の舞台が下市なんだよ。このおすし屋さんは実在していて、老舗の料亭・つるべすし弥助(⑦)のこと。雰囲気のある建物でしょ。町内には権太のお墓もある(⑧)。権太は架空のキャラクターだけど、物語での活躍に感動した人がお墓を建てたのかもね。
足を伸ばして丹生川上神社下社(⑨)に行ってみよう。東吉野村や川上村にある丹生川上神社と同じ、水を司る神様のお社だよ。境内には白と黒のお馬さんが2頭いる。それぞれ晴れ、雨をお祈りするために奉納されたんだ。他の2社にも出張もしているよ。吉野の天気を守ってくれているんだね。
最後に紹介したいのは、下市中央公園内にある拓美の園(たくびのその、⑩)。いろんな時代の名歌名句の碑が立っていて、事前に申込みをすると拓本がとれるんだ。吉野に縁深いものも。お気に入りの句や歌を選んで拓本をとって、下市を楽しんだ記念にしてね。
下市町 しもいちちょう TEL 0747-52-0001(下市町役場 地域づくり推進課内) |
スポット紹介
①下市観光文化センター | ②下市観光文化センター2F 下市町歴史資料展の下市札 下市札の展示や、下市の歴史がじっくり学べるんだ | ③下市八幡神社 石段の上にあるんだ。立派なたたずまいだね | ④吉野杉箸神社 お箸の神様、山の神様、材木の神様が合祀されているよ |
⑤下市蛭子(ひるこ)神社 商売繁盛で笹持ってこい~! | ⑥広橋梅林 梅の紅白と山の緑。美しいねえ | ⑦つるべすし弥助 天然アユやアマゴのお寿司が絶品!創業800年以上の老舗さ | ⑧いがみの権太の墓 ぼくの看板が目印だよ |
⑨丹生川上神社下社 境内に柵(さく)があってお馬さんがいるんだ |
ごんたくん 出身地:下市町 下市町は歌舞伎の演目『義経千本桜』三段目の「すし屋の段」の舞台なんだ。その主人公である「いがみの権太」にちなんで考案されたのがごんたくん。きりっとした目が特徴だよ。町民体育祭でデビューしてから、町内の各種イベントや近鉄特急のさくらライナーにキャラクターとして初めて乗車したりと、いろんな活動で下市町をアピールしているよ。町内のみんなとお友達で、とっても人気者なんだ! |
ごんたくんがいく 南都銀行下市支店
下市支店は町の目抜き通りに面しているよ。杉箸神社や蛭子神社など、下市の名所もすぐそばにあるんだ。行員さんはとっても元気いっぱい!そしてみ~んなぼくのお友達だよ!これからも力を合わせて下市を盛りあげていくから、応援よろしくね。
下市支店のみんなで記念写真 | 通帳を作っちゃった! |