道の駅飛鳥
掲載日:2019年6月14日
名前が似ていますが、大阪府河内郡太子町にある「道の駅 近つ飛鳥の里・太子」とは別なので注意しましょう! |
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「飛鳥(あすか)」の名が示すように、6世紀から7世紀にかけての飛鳥時代の歴史の舞台として有名で、周辺には古代史を彩る史跡がたくさんあり、奈良中和地区の観光の拠点となっています。古代には飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや)をはじめ何度も宮が置かれました。整備された飛鳥宮跡をはじめ、史跡や資料館・ミュージアムが各所に点在し、現在も発掘のたびに重要な新発見が相次ぐほど、歴史のある場所です。 |
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ところが、見どころが点在しているため、歩きでは散策するには少し大変。 |
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道路を挟んだ向かい側に、地元産の食材・加工品を集めた「あすか夢販売所」があります。明日香村で作られた野菜・果物・生花などが豊富な品揃えで、生産者の顔が見える安心感があります。地元の名産であるあすかルビーを使ったソフトクリームは、あすかルビーの甘みと酸味がそのまま凝縮されたかのよう。ぜひ食べてみて! |
道の駅飛鳥DATA
路線名 | 国道169号 |
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住所 | 奈良県高市郡明日香村大字越6-2 |
TEL | 0744-54-3240(一般社団法人 飛鳥観光協会) |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
休館日 | 年中無休 |
駐車場 | 52台(小型46台 大型4台 身障者用2台) |
施設 |
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おみやげ売れ筋ベスト5
1位 あすかルビー
2000年に品種登録された明日香村随一の特産品である奈良県のブランドいちご。15以上の農家さんがとれたてを毎日出荷しています。山のように入荷してもすぐになくなってしまう大人気商品。きれいな円錐形が特徴で、高い糖度と酸味のバランスが絶妙と評判です。1パック400円~600円(税込)(季節により価格は変動)。
2位 翠麺
モロヘイヤとホウレン草をかけあわせたようなとろみのある夏野菜「つるむらさき」はカルシウムやビタミンA・C、鉄分などをたくさん含み、栄養満点な上、糖尿や血圧、美顔などに効能アリな今大注目の野菜。翠麺はそんなつるむらさきを使い、三輪素麺山本とのコラボで開発されたもの。つるつるの食感がやみつきになります!1パック2人前500円(税込)。
3位 あすかさんぽ
近鉄百貨店との連携で、食を通じて飛鳥を楽しんでもらえるお土産として開発された4種類のお菓子。あまとろ琥珀糖・グラノーラクッキー・口どけメレンゲ・フルーツポン菓子の四つの味があります。パッケージもかわいくて、友達のお土産にするもよし、思い出とともに帰り道で食べるのもよし!1つ550円(税込)。
4位 大仏ランプ
チャレンジショップAsucomeの卒業生でもある、古民家を改修した雑貨カフェ「飛鳥おもいで堂」さんが3Dプリンタで作った奈良ならではのグッズ。なんとこれ光るんです! 少しシュールで、きもかわいい大仏のほかに武人ランプ・馬ランプがあります。1つ900円(税込)。おなじく埴輪スタンプも人気です!
5位 古代米
明日香村といえば古代の歴史。古代米は稲の原産である野生稲の特徴を引き継いでいるお米で、卑弥呼も聖徳太子も食べていたかもしれない? 歴史ロマンあふれる商品です。栄養価がとっても高く、健康志向の人に大人気。赤米・黒米・緑米、それをブレンドしたパックの4種類があります。パック大700円、パック小200円、ブレンドパック750円(税込)。
オススメ! ガイドツアー
明日香村の観光客はやはり歴史に興味のある客層がメイン。インバウンド、いわゆる外国人旅行客は一割ほどで、それもアジアの団体旅行客より、欧米の個人旅行客が多いんだとか。明日香村や飛鳥時代文化をもっと知りたい! という人が多いと感じているそうです。
そのため、道の駅ではガイド付きウォークツアーを多数企画中。『日本人のはじまりを知る~「日本の○○」は飛鳥の地から始まった~』、『古代極彩壁画の双璧~1300年前に描かれた壁画と世界最古の天文図~』、『飛鳥時代の天皇家~「平成」に至る天皇家のルーツを探る~』といったファンをうならせるテーマで企画されており、今後、さまざまなツアーを開催予定。
ただ史跡をめぐるだけでなく、五感を使って「飛鳥」を体験できるツアーです。
詳細・最新情報は道の駅飛鳥Facebook(https://www.facebook.com/MichinoekiAsuka/)をチェック!
近隣スポット
キトラ古墳壁画体験館「四神の館」
古代人の宇宙を見る。四神の舞う壁画を見よ!
キトラ古墳は奈良県高取郡明日香村にある古墳で、東西南北を司る青龍・白虎・朱雀・玄武の四つの神獣の壁画が出土したことで有名。2019年、国宝指定の答申が出されました。現在は壁画を適正に管理するために四神の館が作られ、本館の1階に保存管理と展示のための施設、地下一階に常設の展示室があります。展示室は4つのゾーンに分かれており、レプリカが見られる概要ゾーン、四神を高精細映像で見られる壁画ゾーン、研究資料が見られる調査研究ゾーン、飛鳥時代の文化について知ることができる渡来文化と飛鳥ゾーンとなっています。
また、別館では週末に勾玉づくり体験、富本銭や海獣葡萄の鋳造体験などの催しが行われており、楽しく飛鳥文化について学ぶことができます。現在壁画の公開は期間限定で、事前の申込が必要ですが、古代人の宇宙観を知ることができる貴重な機会なので、見逃さないようにしよう!
道の駅から1.7km、車で5分もしくは徒歩20分
住所:〒634-0134奈良県高市郡明日香村阿部山67
TEL:0744-54-5105
http://www.asuka-park.co,jp/area/kitora/midokoro/
https://www.nabunken.go.jp/shijin/
営業時間:9:30~17:00(12~2月は16:30まで)
休園日:12月29日~1月3日(1階のキトラ古墳壁画保存管理施設)は毎週水曜日閉室
石舞台古墳
古代の息吹を感じよう! 桜ライトアップは見逃すな!
石舞台古墳は六世紀に建造された一辺約50mの方墳。
古くから石室の石が露出していて、舞台のようにみえることや、「石蓋」からの転訛から、「石舞台古墳」と呼ばれています。乙巳の変(大化の改新)で殺された蘇我入鹿の祖父で、推古天皇の時代に権勢を振るった蘇我馬子の墓と推測されています。
大小約30個の花崗岩からできており、一番大きな石で77トン、総重量はなんと2300トン! 押しつぶされたらどうしようと不安になるかもしれませんが、内部を見ないともったいない! なかは静かで湿気があり、まるで古代にタイムトリップしたかのよう。
桜の季節には古墳と沿道がライトアップされ、暗闇に浮かび上がる幻想的な姿を見ることができます!
道の駅から3.3km、車で8分もしくは徒歩45分
住所:〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡1220
TEL:0744-54-4577(一般財団法人明日香村地域振興公社)
入場時間:8:30~17:00(受付は16:45)
休園日:年中無休
入場料: 大人300円・高校生以下100円
飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡)
数々の歴史の舞台となった宮跡を訪れよう!
飛鳥宮は皇極・斉明天皇の皇居跡。飛鳥板蓋宮の跡だとされてきましたが、舒明天皇期の飛鳥岡本宮、天武・持統両天皇の飛鳥浄御原宮など、複数の宮が置かれていたことが調査で判明しています。現在は飛鳥浄御原宮時代の遺構が復元されています。甘樫丘・耳成山・香久山に囲まれ、古代と変わらない風景を見ることができます。
ここは後の天智天皇である中大兄皇子による蘇我入鹿殺害(乙巳の変/大化の改新)が行われた宮として有名。歴史の主人公たちが居た場所で、古代に思いを馳せてみましょう!
道の駅から2.8㎞、車で10分もしくは徒歩35分
住所:〒634-0111 高市郡明日香村岡
TEL:0744-54-3240 (一般社団法人飛鳥観光協会)
亀石(亀形石造物)
微笑むカメ⁉ 大和盆地が沼に変わるかも!
奈良県飛鳥地方には飛鳥時代に造られた謎の巨石建造物がたくさんあります。何のために作られたか、置かれているのかが今もよくわかっていません。亀形石造物、通称「亀石」はそのうちのひとつ。巨大な花崗岩からできていて、穏やかにほほ笑んだような顔をしているカメに見えることから亀石と呼ばれています。
昔大和が湖だったころ、湖の対岸の當麻(たいま)のヘビと、この一帯である川原のナマズとの間にいさかいがあり、そのいさかいの結果、湖の水は当麻に取られてしまい、湖に住んでいたたくさんのカメたちは死んでしまったのだそうです。カメを可哀そうに思った村人はカメの形を石に刻んで供養したと伝えられており、それが亀石なのだそうです。
現在石は南西を向いていますが、過去には北向きや東向きだったりした時期があり、石が當麻の方向である西を向いたとき、大和の国一帯が泥の沼になるという言い伝えがあるんだとか。
道の駅から1.6㎞、車で8分、徒歩20分
住所:〒634-0141 高市郡明日香村川原
TEL:0744-54-3240 (一般社団法人飛鳥観光協会)
甘樫丘(あまかしのおか)
いにしえの大和を眺めよう!
国営飛鳥歴史公園の甘樫丘地区内には、明日香村や藤原京跡(橿原市)を一望できる展望広場があります。
展望広場は標高148m。遠くは生駒山・二上山・葛城山・金剛山から大和三山、藤原京、飛鳥京などを一望できます。園地には万葉集・古事記・日本書紀に歌われた40種類の万葉植物を楽しめる「万葉の植物園路」が整備されています。春にはナノハナ、秋にはコスモスが咲いて、とっても綺麗! 途中には天智天皇の子、志貴皇子の歌碑(「采女の袖吹き返す明日香風 都を遠みいたずらに吹く」)があります。この歌は飛鳥の時代を振り返り、惜しんで詠まれたものと言われています。
煮えたぎった湯釜に手を入れて真偽を裁決した古代の裁判「盟神探湯神事(くがたちしんじ)」 が行われた場所としても知られており、4月にはその形を継承した儀式が甘樫坐神社(あまかしにますじんじゃ)で行われています。
道の駅から3.6km、車で11分もしくは徒歩35分
住所:〒634-0107 高市郡明日香村大字豊浦
TEL:0744-54-2441(国営飛鳥歴史公園 飛鳥管理センター)
アクセス
・電車の場合:近鉄吉野線飛鳥駅下りてすぐ
・車の場合:京奈和自動車道橿原北ICより南へ約8.5km(京都方面から)
名阪国道天理ICより南へ約19.8㎞(大阪方面から)