第28回 勝手に奈良検定キッズ
問題1 |
奈良には「わび茶」をはじめた最初の人がいるんだ。このなかのだれかな? 1.山上宗二(やまのうえそうじ) |
正解は、3の「村田珠光(むらたじゅこう)」。
村田珠光(1423~1502)は、室町時代に活躍した奈良生まれのお坊さんだよ。いまの奈良市にある称名寺(しょうみょうじ)に11歳のころに入って、お坊さんになったんだ。19歳のときに京都の酬恩庵の一休宗純(とんちでおなじみの一休さんだよ)を先生に厳しい修行をして、修行を終えたしるしに圜悟(えんご)の墨跡(ぼくせき)を授かったんだって。珠光がお茶の道に進むきっかけをつくったのも一休だといわれているよ。当時さかんだった禅宗(ぜんしゅう)がわび茶の精神にも深くかかわっているんだ。問題の答えの1の山上宗二は2の千利休の盟友で、2人とも当時の「茶の湯」を成立させる重要な役割を果たしたんだって。ところで、珠光ゆかりの奈良市では、毎年2月に「珠光茶会」が行われているよ。お寺や神社、ならまちのお茶室で、本格的なお茶会が楽しめるんだ。名高い流派の人が立てたお茶を味わうことも。お茶の経験がない人でも一部の会場では自由に参加できるから、気になる人はぜひ参加してみてね。