第26回 勝手に奈良検定キッズ
問題1 |
毎年の正倉院(しょうそういん)展で見られる正倉院宝物。全部でいくつぐらいあるかな? 1.約1000件以上 |
正解は、4の『約9000件以上』。
正倉院宝物は、奈良時代に生きた聖武(しょうむ)天皇の奥さんの光明(こうみょう)皇后が、天皇の四十九日の法要のあとに、天皇が愛用したものをすべて東大寺の盧舎那仏(るしゃなぶつ・大仏)や仏様たちにささげたのがはじまりなんだ。天皇が愛用したもののほかに、東大寺の大仏開眼(かいげん)の儀式で使われたものや、奈良時代の代表的な宝物が保管されたよ。現在までに確認されている正倉院宝物は約9000件以上で、まだ確認ができていないものもあるんだって。宝物の種類はいろいろあって、天皇や貴族の人が使う生活の道具、服、楽器、遊びの道具、きれいな箱などなど。シルクロードに通じる外国から渡ってきた珍しいもの、外国の技術をまねして日本で作ったかもしれないものもあるよ。正倉院展では、宝物がどうやって作られたのか、どこからやって来たのかを想像してみよう。今年の正倉院展は「玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)」のようにきれいな箱や、変わったかたちをしたハサミ「白銅剪子(はくどうのせんし)」などたくさんの種類の宝物が見られるから楽しみだね。