第21回 勝手に奈良検定キッズ
問題1 |
奈良時代、日本は唐の国と交流を行っていた。さて、その唐の都は、なんという町か、知っているかな? 1.敦煌(とんこう) |
正解は、3の「長安」。
唐の国は、618年から907年まで続いた、中国のとっても大きな王朝だよ。奈良時代、日本は唐の国からたくさんの技術や法律、学問を教えてもらうために、遣唐使(けんとうし)を派遣したんだ。遣唐使が向かったのは、唐の都「長安」。いまの中国の「西安市」のことだね。長安は、藤原京や平城京など、日本の都をつくるときにもお手本になった街なんだよ。いまでも西安には、古代の城壁のあとや、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)がお経を翻訳したという仏塔が残されているよ。奈良時代の日本人は唐・長安にあこがれて、たいへんな苦労をして海を渡った。阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)のように、ついに帰国できなかった人もいたんだよ。平城宮跡歴史公園の朱雀門ひろばには、遣唐使船が復原されているから、ぜひ乗ってみては?昔の人がどんな思いで旅だったのか、感じることができるよ。