十津川郷
掲載日:2014年9月10日
道の駅「十津川郷」は奈良県最南端の村・十津川村を南北に走る国道168号沿いにあります。十津川村の面積はたいへん広く、総面積は琵琶湖や淡路島とほぼ同じで、672.35㎢ もあります。十津川郷が位置するのは、そんな村のちょうど中心部。役場や診療所、歴史民俗資料館などが立ち並ぶ一角にあります。道路から駐車場に入れば、すぐ目に入ってくるのが源泉かけ流し温泉の足湯。老若男女、訪れる人たちが、のんびりとドライブの疲れを癒していきます。 | |
十津川村は奈良県の最も南に位置し、和歌山県、三重県に隣接しています。古くは遠津(都)川、琵琶の里などと呼ばれました。十津川村の祖先は九州からやって来た神武天皇を導いた八咫烏(やたがらす)といわれています。南北朝時代には南朝に奉仕し、吉野朝廷の直轄地として税を免除されました。以来、十津川の人々は朝廷への思い強く、幕末には京都御所の警固を勤めるかたわら、勤王(きんのう)の志士と交流を深め一躍その名を世間に轟かせました。また村内には世界遺産の熊野参詣道小辺路(こへち)が走り、世界遺産碑が建つ果無(はてなし)集落からの広大な眺めは必見。のどかな山里、手つかずの自然の風景が、訪れる人の心を和ませてくれます。 | |
道の駅のすぐ横には十津川の美しい渓谷がみえ、喫茶店やレストラン「行仙(ぎょうぜん)」からは温泉街の雰囲気をたっぷり味わうことができます。道の駅の売店にはきのこをはじめとする地域の名産品やお土産のほかに、温泉で使うグッズも並べられています。面白いのは、他の道の駅では見られない生活用品も扱っていること。地元の人にも観光客にも優しい〝村のスーパーマーケット〟といった存在です。地下にはむかし館があり、十津川村の文化や伝統民具をわかりやすく展示しています。 |
十津川郷 DATA
路線名 | 国道168号 |
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住所 | 吉野郡十津川村小原225-1 |
TEL | 0746-63-0003 |
営業時間 | 8:00~17:30(4月~11月)、8:30~17:00(12月~3月) |
休館日 | 無休、年末年始は休み トイレ・駐車場あり |
駐車場 | 26台、大型3台、普通車23台 |
施設 |
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おみやげ売れ筋ベスト5
1位 きのこ
生なめこ、えりんぎなど。十津川村上湯川でこだわって育てたぷりぷりのきのこ。なかでも巨大なブナしめじは人気。大きな袋にたっぷり入ってお買い得。
600円(税込)
2位 ゆうべし
十津川村の保存食で名産品。ゆずの中身をくりぬき、みそやごま、まめなどを詰めて蒸し、軒に吊り下げて干したもの。白いご飯や酒のあてにぴったり。
大1000円、中750円(いずれも税込)
3位 ハチミツ
十津川村でとれた黄金色の純粋ハチミツ。村の大自然の中で育ったミツバチが集めた蜜は、ほっぺがとろけるほど優しい甘~い味。
90ml 900円、150ml 2000円(いずれも税込)
4位 玉こんにゃく
吉野地方名産のこんにゃく。十津川村の手作りこんにゃくは生地が細やかで味がしみやすく、食べごたえがあります。刺身こんにゃくも人気商品です。
250g 324円(税込)
5位 郷士くん煎餅
十津川村のマスコットキャラクター「郷士くん」の甘いお煎餅。パリッとして噛みごたえがあります。十津川村のおみやげとして手ごろで人気。10枚380円(税込)
レストランいち押し!
なめこおろしそば
850円(税込)
そば処「行仙」の夏の人気メニュー。その日の朝に手打ちした蕎麦を使います。細くてつるつるの蕎麦の上に、十津川村産のなめこと辛み大根をのせ、ゆずをちらしました。上からつゆをかけるとゆずが心地よく香ります。寒い時期には梅とじそば(850円、税込)が人気です。
近隣スポット
玉置神社
霧たちこめる神秘の神の山
標高1076mの玉置山の頂上近くに位置する広大な神社。国常立尊(くにとこたちのみこと)をはじめ、国の創成に関わりのある神々が祀られている。熊野三山の奥院としても名高い。玉置山は世界遺産大峯奥駈道が通る、巨樹群のそびえる霊峰。境内には樹齢3000年の神代杉などがある。
道の駅から約16km、車で約45分
吉野郡十津川村玉置川1
TEL 0746-64-0500
谷瀬の吊り橋
長さ297m、高さ54mのド迫力
十津川にかけられた鉄線つり橋。日本でも屈指の長さを誇る。昭和29年に村の生活用に架けられたため、バイクが橋を渡ることも!高さでも長さでも渡り甲斐たっぷりだが、風が吹くと大きく揺れて、すくんでしまう人も続出。ぜひトライを!
道の駅から約24km、車で約40分
吉野郡十津川村上野地
TEL 0746-63-0200(十津川村観光協会)
十津川村歴史民俗資料館
村の歴史と文化を学ぶ
いにしえより八咫烏の末裔と呼ばれ、勤王(きんのう)の精神を重んじる気風があった十津川村は、南北朝、明治維新など歴史の激動期の舞台となった地。資料館では十津川村の歴史を中心に村の生活や修験道の文化、明治の大水害の模様などを詳しく伝えている。
道の駅からすぐ徒歩約3分
吉野郡十津川村小原
TEL 0746-62-0137
十津川温泉
温泉でほっこり、野猿でワクワク
湯泉地温泉、上湯温泉、十津川温泉からなる十津川温泉郷のなかで最大の温泉街。二津野ダム湖沿いにあり、泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。切り傷や火傷、神経痛などに効く。また「昴の郷(ホテル昴)」には〝人力1人乗りロープウェー〟の「野猿(やえん)」がある。ワイルドに川渡りはいかが?
道の駅から約11㎞、車で約20分
吉野郡十津川村平谷
TEL 0746-64-1111(ホテル昴)
アクセス
①南阪奈道路葛城ICから国道24号、168号経由で約70km、約2時間20分
②JR五条駅から特急新宮行きバスで約2時間40分、十津川村役場前下車、徒歩約1分