第15回 勝手に奈良検定キッズ
問題1 |
俳句「柿食へ(え)ば鐘が鳴るなり○○寺」、さて、鳴ったのはどこのお寺の鐘かな? 1.東大寺 |
正解は、4の「法隆寺」。
「柿食へ(え)ば鐘が鳴るなり法隆寺」。この俳句を一度は聞いたことがあるかな?これを作ったのは正岡子規(まさおかしき)という人で、明治時代を代表する俳人だよ。明治28年(1895)、奈良を訪れたときに泊まっていた宿で作った俳句なんだ。このときに食べていたのは、奈良名産の御所柿(ごしょがき)という甘柿だったんだって。1つ有名なエピソードがある。実はこの俳句によまれている鐘の音は、本当は東大寺の夜を告げる鐘で、法隆寺の鐘の音ではなかったということなんだ。柿を食べながら聞いた東大寺の鐘に何かを感じた子規は、翌日、法隆寺を訪ねたときに、お寺と柿、そして奈良のゆったりとした時間をあらためて重ね合わせたんだね。ちなみに東大寺の鐘は「奈良太郎」と呼ばれ、いまでもゴ~~ンという優しい音を響かせてくれているよ。