第6回 勝手に奈良検定キッズ
問題1 |
2016年の秋、きれいになった春日大社のお社(やしろ)。神社ができてから何年かに1回、修理されてきたんだ。修理は何年に1回おこなわれるか、わかるかな。 1.20年に1回 |
正解は、1の20年に1回。
春日大社がつくられたのは、神護景雲2年(768)、いまから約1250年も昔のこと。といっても建物は何回も建て替えられてきた。屋根がいたんで雨漏りがしたり、虫食いなどの被害にあったりしては、神様に申し訳ないと考えられてきたからなんだ。そこで、20年に1度、神様に少しの間ひっこししてもらい、その間に家を建て直した。これを「式年造替(しきねんぞうたい)」と呼ぶ。昔は建て直したけれども、いまは屋根のふき替えや建物の塗り替えなどをしている。2015年から16年にかけて、春日大社では第60回目の式年造替がおこなわれた。職人さんが見習いから一人前に、一人前から棟梁(とうりょう)になるのにかかる年数も約20年ぐらい。この期間で式年造替がおこなわれることは、技術を次の世代に伝えていくのにも、とても役立っているんだよ。昔の人の知恵には感心させられるね。