第23回 勝手に奈良検定キッズ
問題1 |
奈良県では毎日使うもののなかで生産量がナンバー1のものがあるんだ。このなかのどれだろう? 1.くつ下 |
正解は、1の「くつ下」。
奈良県は日本のくつ下産業のリーダー的存在で、全国の約60%にあたるくつ下を生産しているんだ(平成27年・奈良県靴下工業協同組合より)。奈良は昔から水が少なくて、江戸時代から水をあまり使わなくても育てられる「大和木綿(やまともめん)」という綿の生産がさかんだったんだよ。その大和木綿を使ってはた織りをしていたんだけど、明治時代になって外国のインドから安い綿が入ってくるようになると、日本の綿の生産が急速におとろえてしまうんだ。そんななか、広陵町の吉井泰治郎さんがとりかかったのがくつ下の生産! 外国の手回しの編み立て機を買って、くつ下づくりの工場を建てたんだ。それからくつ下づくりは周りにどんどん広まっていったよ。いまは外国産に押されてもいるけど、デザインや機能を大切にした「奈良産靴下(ならさんくつした)」のブランドを中心に奈良のくつ下のよさを発信しているんだ。