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勝手に奈良検定

第15回 勝手に奈良検定

問題1

持統天皇が飛鳥浄御原から遷都し、元明天皇が平城京へ移るまでの間、都となったこの地は、何京と呼ばれているでしょう。

第15回 勝手に奈良検定

正解

正解は藤原京。

天武天皇の死去、即位した持統天皇は、飛鳥の北に藤原京をつくり、持統天皇8(694)年に遷都しました。和銅3(710)年までの間、藤原京は新しい国家の都として、宮城を中心とした広大な我が国初の本格的な都城となりました。約1km四方の規模をもつ宮城の中心には大極殿院、南に朝堂院、朝集殿院をおき、天皇の住居である内裏も配置されました。2007年1月現在、世界遺産暫定リストに登載が決定した「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の中心となる史跡で、登録が決まれば奈良県では4番目の世界遺産となります。

問題2

興福寺国宝館には、本尊釈迦三尊像をまつり、周囲に八部衆・十大弟子像六体などが安置されていますが、八部衆とはどこの国の神々を取り込んだものでしょう。

正解

正解はインド。

八部衆は仏法の守護神で、阿修羅(あしゅら)、五部浄(ごぶじょう)、沙羯羅(さから)、鳩槃荼(くばんだ)、乾闥婆(けんだつば)、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、畢婆迦羅(ひばから)の8人。インド古来の悪魔、音楽の神、鳥獣の神などを仏教に取り込んだもので、姿形もさまざまです。奈良時代に作られた乾漆立像(かんしつりゅうぞう)は、いずれも力強く風格があり、繊細な造形が施されています。今年興福寺では6月10日までと、10月20日~11月25日の期間、4年ぶりに8体そろって特別陳列されています。

問題3

宇陀市室生区の向渕(むこうじ)地区および奈良市都祁(つげ)の吐山(はやま)地区に群生する、国の天然記念物に指定された花は何でしょう。

正解

正解はスズラン。

スズランは、ユリ科の多年生草木で、本州中北部の高山や北海道に多く自生する花です。室生の向渕(むこうじ)地区と都祁の吐山(はやま)地区一帯は、海抜500~600mの高原で夏でも涼しいために、スズラン自生地の南限地帯となっており、昭和5年に国の天然記念物に指定されました。周囲のクヌギ、コナラなどの落葉広葉樹が日中の直射光を適度にさえぎっているため、この地に群落ができたと考えられています。開花は5月半ばからが見頃です。

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