伝統とアートを巡る旅♡秋の川上村(二日目)
更新日:2021年11月22日
今回の旅の舞台は奈良県南部にある吉野郡川上村。国内最高級の建築材として知られている吉野杉・吉野桧の主産地でもあり、いくつもの製材所がある川上村。良質の木材が手に入りやすく、豊かな自然に恵まれていることから、今では多くの作家が移住し、創作活動に励んでいます。そこで今回は、伝統とアートをテーマに1泊2日の川上村の旅を余すことなくご紹介♪
二日目は、工芸体験、アトリエ見学と、伝統工芸とアートをさらに、たっぷり堪能しちゃいますよ~!
※営業時間等の変更・臨時休業となる場合があります。お出かけの際は各スポットのホームページやお電話等で事前にご確認ください。
目次
・工芸体験とカレー&スイーツを満喫♡「匠の聚」(たくみのむら)
・伝統工芸の匠が生み出す日常使いのグッズ「工房アップル・ジャック」
工芸体験とカレー&スイーツを満喫♡「匠の聚」(たくみのむら)
たくさんの伝統工芸に触れ、作家さんと触れ合った一日目。アートなシャワーをた~っぷり浴びたら、むくむくと創作意欲がわいてきます!そこで、予約不要で工芸体験ができる施設「匠の聚」に向かいましょう。美しい自然を眺めながら、レッツゴー!
匠の聚は、作家さんたちが暮らしながら創作活動を行うという珍しいスペース。1999年5月にオープンして以来、観光客向けに工芸教室やワークショップを開講し、作家さんたちが講師となって教えてくれます。
くねくねの山道をぐんぐん登っていると…道端に不思議なモニュメントを発見!「これぞアート!」な作品に驚き!だんだん気持ちが高ぶってきます。
山の中腹にスタイリッシュな建物が出現。ここが「匠の聚」です。車を降りて深呼吸すると、木々の香りが胸いっぱいに広がって、なんて清々しい気持ち!豊かな自然と静寂…作家さんが創作活動をしやすいのもナットクですね。
さて、いよいよ陶芸体験へ。ここでは、手まわしロクロか、電動ロクロを選択できます。今回は電動ロクロを使って、お茶碗づくりに挑戦しちゃいます。教えてくれるのは、この施設で暮らしている陶芸家の山本先生です。
まずは先生のお手本を拝見!
「ゆっくりと、指をすべらすだけですよ」。先生の穏やかな口調と、滑らかな所作。なんだか簡単そう♪
ところが!実際に挑戦してみると…これが、すごく難しい!力が入りすぎてグニャッと崩れ、厚さも、高さもいびつな形に~(涙)。悪戦苦闘していると、先生がササッとお手伝いしてくれます。
このとおり!とっても素敵なお茶碗ができました♪ 焼きあがった陶芸は、後日自宅まで送ってくれるので、すごく楽しみです♪
さて、体験が終わったらお腹ペコペコ~!1階のカフェスペースへ行きましょう。ここでは、雄大な自然を眺めながら、絶品のカレーがいただけます。その名も「ダムカレー」!川上村の水で育ったお米と、源流の森をイメージしたグリーンカレー。特徴的な器は、施設に暮らす陶芸作家さんの作品。この一品で、川上村を余すことなく味わえちゃいます!
伝統工芸の匠が生み出す日常使いのグッズ「工房アップル・ジャック」
お腹いっぱいになったら、次の目的地へ!
吉野川に沿いながら、さらに南へと車を走らせること15分。山間に佇む工房に到着しました。ここは、川上村を代表する工芸作家・小林清孝さんの作業場兼アトリエである「工房アップル・ジャック」です。
人里離れ、ひときわ静かな場所に建てられた工房。そこに一歩足を踏み入れると、静寂な環境とはまるで別世界!ギュイーンと勢いよく鳴り響く木工ろくろの機械音に、飛び散る木屑…まるで工場のようです。だけど、ここから生み出される作品は一級品ばかり!美しい木目に、なめらかな曲線。お茶碗などの厚みは1.5~2.0mmと、一円玉ほどの厚さ。この卓越した技術は、吉野杉の特長を熟知している小林さんだからこそなせる技なのだそう。
事務所にも小林さんの作品がズラリ!手に取ってみると、艶やかな表面に、サラリとした肌触りが心地よく、なんといってもその軽さに驚き!これぞ、奈良を代表する工芸作家の作品なんですね。
雄大な山、清々しい川、そして素晴らしいアーティストの方々。のどかな自然の中に身をおきながら、時間に追われることなく、伝統と現代アートを堪能…そんな、非日常感を満喫できるのが川上村を旅する醍醐味です♡友人と家族と一緒に、スペシャルで、オンリーワンの女子旅を満喫してださいね♪
<おすすめコース>
南阪奈道路「葛城IC」より車で1時間半。陶芸・彫刻・絵画と、多彩なアーティストがアトリエに暮らしながら創作活動をする芸術家村「匠の聚」。陶芸などの体験教室が予約不要なので、思い立ったらすぐ行けちゃうのがGood!併設しているギャラリーやカフェでもゆったりと過ごせます。また、宿泊コテージもあるので、友だちや家族と一緒にアートな一日をたっぷり満喫してみては?
工芸作家さんの作品がズラリと並ぶカフェ。購入もできます♪
→スポットの詳細DATAはコチラ次は、同じ施設内にあるギャラリー「小西保文アトリエ記念館」へ。奈良県出身の洋画家・小西保文の活動の拠点だったアトリエをリニューアルし、記念館として開館。ニューヨークやヨーロッパの人々を独特の作風で描いた絵画は必見です!
次は「工房アップル・ジャック」へ。ひとつとして同じ模様のない、美しい木目が表現されたアップル・ジャック製の木製雑貨。見た目の美しさだけではなく、吉野杉の特性を生かしたシンプルで使いやすいデザインが人気。事務所には、スープカップ、お弁当箱、カッティングボードなど、日常使いのグッズがズラリとそろっています。事務所まで来店した特典として、少し安価で購入できるのだそう!お土産にも、自分用にも揃えたくなること間違いなしです!
→スポットの詳細DATAはコチラ帰宅する道中、ちょっと寄り道するなら、吉野の山にある、その名も「吉野山1980インテリア&カフェ」がおススメ!吉野杉を使ったテーブル、椅子、インテリアグッズは、どれもデザインセンス抜群!アトリエ兼カフェの店舗からは、吉野山を見渡せ、開放感も抜群です!不定休なので、必ず連絡してから来店してくださいね!
<匠の聚DATA>
TEL | 0746-53-2381 |
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住所 | 吉野郡川上村東川135 |
アクセス | 南阪奈道路「葛城IC」から国道165・169号で約37km |
料金 | 〈体験教室〉 ◎陶芸教室1,800円(税込) ◎七宝教室1,600円(税込) ◎ガラスフュージング教室2,300円(税込) 〈宿泊コテージ〉2,000円~ |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
駐車場 | 約30台(無料) |
<小西保文アトリエ記念館DATA>
TEL | 0746-53-2381 |
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住所 | 吉野郡川上村東川135 |
アクセス | 南阪奈道路「葛城IC」から国道165・169号で約37km |
料金 | 無料 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
駐車場 | 約30台(無料) |
<工房アップル・ジャックDATA>
TEL | 090-5064-4334 ※訪問時は要連絡 |
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住所 | 吉野郡川上村東川1595 |
アクセス | 南阪奈道路「葛城IC」から国道165・169号で約40km |
定休日 | 不定休 |
<吉野山1980インテリア&カフェDATA>
TEL | 0746-32-8992 |
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住所 | 吉野郡吉野町吉野山1980 |
アクセス | 南阪奈道路「葛城IC」から国道165号・169号で約53km |