「奈良のシカ」にまつわる行事「鹿の角きり」・「鹿寄せ」
掲載日:2024年7月12日
奈良公園で行われる、鹿の角きり、なつ・ふゆの鹿寄せなど「奈良のシカ」に関連するイベントをご紹介します♪
「奈良のシカ」は普通のシカとどう違う?
奈良といえば鹿。春日大社創建の神護景雲2年(768)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が白い鹿に乗って奈良の地に降り立って以来、神の使い「神鹿(しんろく)」として鹿たちは崇められてきました。このように、奈良は古くから鹿と深い繋がりがあります。
現在、奈良市内の奈良公園やその周辺・山間部に生息する鹿たちは天然記念物に指定された野生動物として、「奈良のシカ」の名称でいまも人々に大切にされています。奈良公園にいる鹿の多くは人に慣れており、愛くるしい姿も見られますよ。
「奈良のシカ」の赤ちゃんが生まれる場所 鹿苑(ろくえん)
「奈良のシカ」は野生動物であるため、人との衝突を避けることが難しくもあります。車との接触事故や人とのトラブルなど、共生のための課題はなおも尽きません。
春日大社境内にある「鹿苑(ろくえん)」。ここは人と鹿とが共生するうえで欠かせない鹿の保護施設です。奈良公園に生息している鹿1223頭(2023年調査)とは別に、病気や怪我などさまざまな事情のある鹿が約300頭近く保護されています。
妊娠した鹿も保護の対象です。毎年約200頭の母鹿が安心して元気な子鹿を出産できるように、また子鹿の安全も考え、母鹿と一緒に行動できるようになる7月中旬ごろまで鹿苑で過ごします。
共生のために行われる「鹿の角きり」
写真提供/奈良の鹿愛護会
このほかにも鹿苑では、古式の「鹿の角きり」行事が毎年秋に行われます。発情期を迎えた雄鹿が人に危害を加えたり、雄鹿同士で突き合って大きな怪我をしないよう、立派に成長した角をのこぎりで切り落とします。人との共生のために生まれた、奈良ならではの伝統行事です。鹿を追い込む勢子(せこ)と、鹿の気を鎮める神官役とで「神鹿」とされてきた雄鹿の角を切り、切った角は神前に奉納されます。
「鹿の角きり」行事日程
日時:2024/10/12(土)・13(日)・14(月祝)※予定
11:45~15:00(開場11:15 最終入場14:30まで)
入場料:中学生以上1,000円、小学生500円
※小雨決行・荒天中止、完全入れ替え制、全席立見席
奈良の風物詩 「なつ・ふゆの鹿寄せ」
写真提供/奈良市観光協会
奈良のシカと触れ合うなら、夏と冬の季節に行われる「鹿寄せ」は外せません。朝の幻想的な雰囲気に包まれた春日大社境内 飛火野(奈良公園内)で、鹿たちがナチュラルホルンの音色に呼び寄せられてやって来ます。奈良でしか出会えない風景を堪能しましょう。
「なつ・ふゆの鹿寄せ」イベント日程
「なつの鹿寄せ」
日時:2024年8月、合計8日
8/3(土)・4(日)・10(土)・11(日)・17(土)・18(日)・24(土)・25(日)
9:30開始(15分程度)
※日程変更の可能性あり、雨天決行・荒天時中止
問合せ:TEL 0742-22-2388(奈良の鹿愛護会)
~奈良の冬景~ 鹿寄せと春日大社特別参拝
<奈良へご宿泊のお客様限定 無料招待>
日時:2024/12/1~14(ただし奈良マラソン開催日は中止)
10:00開始 1日、11日は特別参拝無し 鹿寄せのみの開催
※雨天決行(中止の場合あり)・荒天時中止
問い合わせ:TEL 0742-32-3523(平日9:00~16:30)
(奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部)
※開催状況はホームページ https://yado-nara.gr.jp/にて都度掲載を予定
「冬の鹿寄せ」
日時:2025年1月~2025年2月末頃を予定
※雨天決行・荒天時中止
問合せ:TEL 0742-22-2388(奈良の鹿愛護会)
DATA
会場 | 鹿苑(ろくえん) |
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アクセス | JR・近鉄奈良駅から市内循環バスで各10分・5分、春日大社表参道下車、徒歩約7分 |
問合せ先 | 0742-22-2388(一般財団法人 奈良の鹿愛護会) |
ホームぺージ | https://naradeer.com/ |
会場 | 春日大社境内 飛火野(奈良公園) |
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アクセス | JR・近鉄奈良駅から市内循環バスで約5分、春日大社表参道前下車すぐ |
問合せ先 |
0742-22-2388(一般財団法人 奈良の鹿愛護会) |