宇陀金ごぼうと牛肉のクリーム煮
掲載日:2016年2月15日
料理創作・監修/白水智子
金ごぼうが軟らかく、香り豊な一品です。牛肉とミルクがコクをプラスしてくれます。この時期ならではの風味をお楽しみください。
4人分(1人分276.4Kcal)
宇陀金ごぼう | 150g(1/2本~1本) |
---|---|
牛肉(もも薄切り) | 240g |
玉ねぎ | 100g(1/2個) |
小麦粉 | 大さじ1.5 |
塩 | 小さじ2/3 |
牛乳 | 200cc |
生クリーム(乳脂肪) | 大さじ4 |
黒胡椒 | 少々 |
好みの野菜類(付け合せ) |
(1) ごぼうはタワシや包丁の背で皮をこそぎ、斜めに3mm程度の厚さに切る。水に晒しざるに取り、水気をきる。
(2) 玉ねぎは皮をむき、半月に薄切りに切る。
(3) 牛肉は3等分程度に切る。
(4) フライパンを温め、牛肉を焼く。色が変わってきたら、(1)のごぼう、(2)の玉ねぎを入れさらにしっかり炒める。
(5) 牛肉に火が通ったら、分量の小麦粉を茶漉しでこして入れ、さらに、粉に火が通るまで炒める
(6) (5)のフライパンに分量の水、塩を入れ、蓋をしてごぼうが軟らかくなるまで弱火で煮る。途中水分が少なくなったら、水を少し足す。
(7) ごぼうが軟らかくなったら、分量の水、生クリームも加えて、少し煮詰める。味をみて、塩で調節する。
(8) お皿に盛り付け、好みの野菜類も添える。好みで黒胡椒を少し挽く。
※小麦粉を入れたら、焦がさないよう、注意して炒めましょう。
※牛乳、生クリームを入れたら、弱火であまり沸騰させないように煮ましょう。
※仕上げの黒胡椒の代わりにナツメグでもいいです。
宇陀金ごぼう
特徴 | 雲母(キララ)を多く含んだ粘土質の土壌で栽培されるため、皮に付着した雲母が光るのが特徴です。「金ごぼう」の名前もここに由来し、正月の縁起物でもあります。もともと明治の初めころから「大和」「宇陀」の名前で京阪神に知られていた「宇陀牛蒡」。宇陀の昼夜の寒暖差が育てた柔らかく香り高い肉質がたいへん美味です。 |
---|---|
旬 | 12月~3月 |
料理法 | たたきごぼう、煮しめ、きんぴらなど |
生産地 | 宇陀市など |
販売場所 | ■阿騎野新鮮野菜直売所 |
参照 | 奈良県「大和野菜公式ホームページ」 |
大和牛
特徴 | 鎌倉末期、国内の良牛ばかりをまとめた『国牛十図』にも掲載された奈良の黒毛和牛。みつえ高原牧場(宇陀郡御杖村)などで丹精込めて育成され、生後30ヶ月以上であること、14ヶ月以上県内で育てられたこと、出産前の雌であることが条件です。他の高級牛に比べて価格は手ごろで、赤みが強く、濃いのにあっさりした味わいが特長です。 |
---|---|
旬 | |
料理法 | 焼き物、煮物、すき焼きなど |
生産地 | 奈良県中南部 |
販売場所 | 県内各地の指定販売店で販売 |
参照 | 奈良県大和牛流通推進協議会ホームページ「大和牛」 |
大和野菜や特産品は店頭に並んでいない場合もありますので、お出かけ前にお問い合わせください。
プロフィール/白水智子(しらみず ともこ)
料理家。「クッキングサロン Tomoko's Table」主宰。著書に『ふだんの食材で気軽につくる人気のおもてなし料理~奈良発 Tomoko‘s Tableの美味しいレシピ~』(旭屋出版)など。
ブログ「膳-Sai」http://blog.goo.ne.jp/ozen1_2006