秋茄子と大和肉鶏の治部煮風
掲載日:2013年9月11日
料理創作・監修/白水智子
実の詰まった秋茄子と大和肉鶏の味わいが、こっくりと楽しめるお料理です。しみじみと奈良の秋を味わってください。
(4人分) 1人分108.7Kcal
茄子 | 3本(300g程度) |
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鶏胸肉 | 180g |
しし唐 | 8本 |
出汁 | 370cc |
サラダ油 | 大さじ1 |
おろし生姜 | 適量 |
酒 | 30cc |
濃口醤油 | 大さじ1.5 |
砂糖 | 小さじ2 |
みりん | 小さじ2 |
片栗粉 | 適量 |
(1) 昆布と鰹で分量の出汁を取る。
(2) 茄子はヘタを取り、縦半分に切り、斜めに隠し包丁を入れ半分に切る。さっと水に晒す。しっかり水を切り、ペーパー等で拭いておく。
(3) 鶏肉は皮を取り、縦半分に切り、1㎝程度の厚さにそぎ切りする。
(4) しし唐はさっと洗っておく。
(5) 鍋を温め、サラダ油を馴染ませ、(2)の茄子を焼く。全体に油がまわったら、分量の出汁、酒、醤油、砂糖を入れ蓋をして煮る。
(6) 茄子が八分どおり軟らかくなったら、(3)の鶏肉に片栗粉をはたきながら、鍋に入れていく。
(7) 鶏肉の色が変わり、火がほぼ通ったら火を止め、蓋をして、しばらく置く。
(8) グリルまたは網でしし唐を焼いておく。
(9) 器に鶏肉、茄子、しし唐を盛り合わせ、出汁を注ぎ、おろし生姜をあしらう。
※ 茄子は千両茄子、大和丸なす等好みの秋茄子をお使いください。
※ 好みで、きのこ類を加えていただいても美味しくできます。
大和肉鶏
特徴 | 名古屋種とニューハンプシャー種、シャモを交配した肉用鶏。第二次世界大戦前、奈良は日本の代表的な肉用鶏「やまとかしわ」の生産地として知られていました。120~140日かけて育てられた肉はほどよく脂がのり、歯ごたえと深いうまみがあり、昔ながらの味わい。ビタミンAや、ビタミンB群も豊富です。 |
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旬 | 通年 |
料理法 | 煮物、焼物、炒め物など |
生産地 | 奈良県北部、中部 |
販売場所 | 畜産ならショップ(葛城市山田123-2、平日/9時~18時、土日/7時~18時、水曜定休、TEL 0745-69-5300) |
参照 | 「奈良県畜産農業協同組合連合会」 |
大和丸なす
特徴 | 丸々と太り、つやのある紫黒色と、ヘタに生えた太いトゲが特徴の大和丸なす。肉質はよくしまって煮くずれしにくく、焼いても煮てもしっかりとした食感がありますが、皮はやわらかです。なすはすでに平城京の時代には栽培されており、正倉院文書にも、天平勝宝2年(750)の6月になすを進上したという記録が残っています。 |
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旬 | 7月~9月 |
料理法 | 焼き物、煮物など |
生産地 | 大和郡山市、奈良市、斑鳩町 |
販売場所 | 朝採り市場大御門(大和郡山市美濃庄町23、9時~17時営業、年末年始休み、TEL 0743-55-5767) |
参照 | 奈良県「大和野菜公式ホームページ」 |
大和野菜や特産品は店頭に並んでいない場合もありますので、お出かけ前にお問い合わせください。
プロフィール/白水智子(しらみず ともこ)
料理家。「クッキングサロン Tomoko's Table」主宰。著書に『ふだんの食材で気軽につくる人気のおもてなし料理~奈良発 Tomoko‘s Tableの美味しいレシピ~』(旭屋出版)など。
ブログ「膳-Sai」http://blog.goo.ne.jp/ozen1_2006