秋の具沢山茶粥
掲載日:2012年10月12日
料理創作・監修/白水智子
郷土料理の茶粥に季節のお野菜をたっぷり加え、新しいお料理に。ほうじ茶の香りが芳しく、県産梅干がアクセント。楽しい秋の味わいです。
(2人分) 1人分235Kcal
ご飯 | 150g |
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さつま芋 | 100g |
冬瓜 | 100g |
生しいたけ(4個程度) | 40g |
シメジ | 50g |
枝豆(16粒程度) | 40g |
水 | 700cc |
塩 | 小さじ1/3 |
ほうじ茶 | 8g |
梅干 | 2個 |
出汁昆布(10×10cm程度) | 1枚 |
(1) 鍋に出汁昆布、水を入れて漬けておく。
(2) さつま芋はよく洗い1.5cm程度の厚さのイチョウ切り。冬瓜はワタと皮を取り、1.5cm角に切る。しいたけはいしづきを取り、1/4のイチョウ切り。シメジもいしづきを取り、3等分に切る。
(3) (1)の鍋に(2)の野菜類すべてと分量の塩を入れ、中火にかける。沸騰したら、昆布を取り出し、弱火で、さつま芋、冬瓜が軟らかくなるまで煮る。
(4) 枝豆は塩茹でし、サヤから出しておく。
(5) (3)の野菜類が軟らかくなったら、ご飯とお茶パックに入れたほうじ茶を入れる。ほうじ茶を好みの濃度に煮だし、引き上げる。
(6) さっと煮立ったら、火を止め、器にたっぷりとよそう。
(7) 梅干と枝豆を添える。
※ 生米から作らないので、時間がかかりませんが、ご飯を入れてから長時間煮ないようにしてください。
※ ほうじ茶の香りがお野菜類にもよく合います。この他、里芋や人参等お好みの野菜類を使っていただいても、美味しくできます。
※ 奈良県は西吉野、月ヶ瀬等、梅の産地も多く、梅干も美味しいです。
大和の茶粥
特徴 | 「大和の朝は茶粥で明ける」の言葉通り、奈良の庶民の食事として親しまれてきた茶粥。「おかいさん」とも呼ばれ、奈良県が選んだ「奈良のうまいもの」の代表格でもある郷土料理です。緑茶を赤茶色に焙(ほう)じた香ばしいほうじ茶でさらりと粘りけなく炊きあげ、季節の食材やかき餅などを加えたり、夏には冷やしていただいたりと、それぞれの家庭の味が受け継がれてきました。東大寺二月堂「お水取り」を勤める練行衆の、毎日の行が終わった後の夜食(ごぼ)としても知られます。 |
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旬 | 通年 |
料理法 | |
生産地 | |
販売場所 | 奈良県内のレストラン、旅館、ホテルなどで提供 |
参照 |
梅干
特徴 | 奈良時代、仏教の伝来とともに中国から渡ってきた梅干。観梅の名所でもある五條市の西吉野や奈良市の月ヶ瀬では、古くから梅の実を利用した加工食品が作られてきました。ビタミンAを多く含み、静菌や解毒、整腸効果のある梅干は、消化器系の病気や解熱にもよく、消化のよいお粥といっしょに食べると効果もアップします。 |
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旬 | 通年 |
料理法 | |
生産地 | 西吉野町(五條市)、月ヶ瀬(奈良市)など |
販売場所 | 奈良県内の道の駅、JAなどの朝市、スーパーなど |
参照 |
しいたけ
特徴 | 肉厚でジューシーなしいたけは、和食、洋食、中華、いずれにもよく合う優れもの。B1やB2、B6などのビタミンやミネラルを豊富に含み、血中コレステロールを下げ、骨や歯を丈夫にするなど、現代人の健康には欠かせない食品です。奈良県ではしいたけをはじめ、ぶなしめじやエリンギなど、きのこ栽培が県内全域で盛んです。 |
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旬 | 通年 |
料理法 | 焼きしいたけ、天ぷら、汁物、煮物など |
生産地 | 県内全域 |
販売場所 | 奈良県内の道の駅、JAなどの朝市、スーパーなど |
参照 |
大和野菜や特産品は店頭に並んでいない場合もありますので、お出かけ前にお問い合わせください。
プロフィール/白水智子(しらみず ともこ)
料理家。「クッキングサロン Tomoko's Table」主宰。著書に『ふだんの食材で気軽につくる人気のおもてなし料理~奈良発 Tomoko‘s Tableの美味しいレシピ~』(旭屋出版)など。
ブログ「膳-Sai」http://blog.goo.ne.jp/ozen1_2006