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ふるさとの味

無花果(いちじく)の日本酒コンポート

掲載日:2010年9月10日
料理創作・監修/白水智子

無花果(いちじく)の日本酒コンポート

材料(6個分)、1人分 (1個あたり)73Kcal

無花果(いちじく)6個
日本酒200cc
50cc
砂糖大さじ3~4
レモン汁大さじ2

作り方

(1) 無花果はさっと洗い、皮を薄くむく。
(2) 鍋に分量の日本酒、水、砂糖と無花果を入れ火にかける(無花果はヘタを上にすること)。沸騰したら、アクを取り、ふたをして軟らかくなるまで煮る。
(3) 軟らかくなったら、ふたを開け少し煮詰め、レモン汁を加え、味をみる。甘みが足りないときは砂糖を加える。
(4) 粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷たく冷やす。
(5) 器に盛り、ミント等を添える。

ポイント

※ 無花果の数に応じて鍋の大きさを変え、きっちり並べて煮た方が、型崩れしにくいです。
※ レモン汁を加えてから、煮すぎないようにしましょう。
※ 奈良は日本酒発祥の地、蔵元も多く、お好みの日本酒で作ってみてください。
※ 無花果は日持ちしないので、購入したら、すぐに調理した方がよいでしょう。
※ アイスクリームやヨーグルトと合わせても美味しくいただけます。
※ ワインコンポートより、日本酒の方が優しい味の仕上がりになります。

無花果

特徴

奈良県は無花果栽培の盛んな地で、とくに大和郡山市を中心とする北部地域は関西有数の産地。無花果栽培の歴史は紀元前3000年のシュメール王朝といわれ、古代エジプト、アッシリアでも行われた。日本へは17世紀にポルトガルから伝来。カルシウムやカリウムを多く含み、とくにカリウムは血圧を下げる効果があるといわれている。

7月~10月
料理法生食、ジャム、シロップ漬け、ドライフルーツなど
生産地大和郡山市周辺など
販売場所

奈良県内の道の駅、JAなどの朝市、スーパーなど

無花果

日本酒

特徴

奈良は日本酒発祥の地で、その歴史は万葉の時代にさかのぼる。大神神社(桜井市)のある「三輪」にかかる枕詞(まくらことば)は「味酒(うまざけ)」であり、また新酒ができたことを知らせる「しるしの杉玉」も神聖な大神神社のご神体である三輪山の杉を用いて作られている。また奈良市菩提山(ぼだいせん)の正暦寺は清酒発祥の地。中世におこった正暦寺の「菩提もと造り」は近年復活し、その芳醇な味わいを楽しむことができる。江戸時代には「奈良酒」「諸白(もろはく)酒」は高級酒の代名詞となり、奈良から江戸に送られた奈良酒は「くだり酒」と呼ばれ珍重された。いまも数多くの蔵元で、歴史に育まれた銘酒が造られている。

料理法
生産地県内各地の蔵元
販売場所

県内各地の蔵元、酒店、道の駅など

日本酒

「日本清酒発祥之地」石碑(正暦寺)

大和野菜や特産品は店頭に並んでいない場合もありますので、お出かけ前にお問い合わせください。

プロフィール/白水智子(しらみず ともこ)
料理家。「クッキングサロン Tomoko's Table」主宰。著書に『ふだんの食材で気軽につくる人気のおもてなし料理~奈良発 Tomoko‘s Tableの美味しいレシピ~』(旭屋出版)など。
ブログ「膳-Sai」http://blog.goo.ne.jp/ozen1_2006

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