narawashi nagaya
掲載日:2024年10月25日
商業施設
江戸時代に豪商の町として栄えた今井町に、奈良の食の魅力を発信する新たな施設がオープンしました。奈良の食文化を体感できる店として注目を集めています。
オープンまでの経緯
2020年頃:古民家再生によるまちづくりを得意とする株式会社narrativeが今井町の物件の紹介を受ける
2024年:4軒の長屋をリノベーションした食の複合施設「narawashi nagaya」オープン
江戸時代に商工業都市として発展を遂げた今井町
格子戸や白壁、本瓦葺きの屋根など、細部にまでこだわった贅沢な町並み
戦国の乱世に今井兵部によって建てられた称念寺の寺内町が、今井町の起源と言われています。周囲に濠を巡らして自治自衛を徹底し、江戸時代に肥料や木綿、味噌、酒などの商いや大名相手の金融業などで発展しました。その繁栄ぶりは「海の堺、陸の今井」、あるいは「大和の金は今井に七分」、「今井千軒」などと称されました。端整な町並みは当時の風情を色濃く残しており、週末には多くの観光客で賑わいます。
古くて新しい長屋で、奈良の食文化を楽しむ
narawashi nagaya
「narawashi nagaya」は、豪商・豊田家の離れとして使われていた四軒の長屋をリノベーションして生まれました。スイーツ専門店の「dulce communico(ドゥルケ コムニコ)」、奈良産の銘品を販売する「narawashi store」、ポップアップレストランの「chef in nagaya」、料理を持ち寄ったり、その場で作ったり、あるいは撮影用のスタジオなどとしても使えるレンタルキッチンの「narawashi kitchen」という、4つの顔を備えています。
称念寺のほど近くに位置する歴史ある町家を活かした店構え
築150年の雰囲気を残し、新たな命が吹き込まれた佇まい
小さな玄関や土間、重厚な梁、土壁など、江戸時代の町家の風情が漂う
dulce communico
季節の野菜やフルーツを、美しく独創的なコースに仕立てた「Dessert Course」
季節の果実を使ったパフェ |
季節の果実を使ったパフェ |
季節のフルーツや野菜を使ったジュース、本日のお楽しみ3種、季節の一皿、温かい一皿、パフェの5品からなるお店イチオシの「Dessert Course」は完全予約制。予約なしでもいただける「dulce communico set」は、新感覚のパフェにドリンクと焼き菓子をセット。大人の隠れ家的な雰囲気のなかで極上のスイーツがいただけます。
narawashi store
シックな店内に、奈良の地酒をはじめとした銘品の数々が並んでいます
スーパーやドラッグストアなどではあまり見かけないこだわりの地酒が勢揃い
天理の稲田酒造の「稲天」や、都祁の倉本酒造の「倉本」など、奈良の魅力的な地酒をラインナップ。地酒以外にも、天然醸造醤油の「マルト醤油」や、全粒粉や大和野菜を使った手延べの「三輪素麺」、「dulce communico」が手掛ける「酒粕とレーズンのパウンドケーキ」や、マルト醤油を使った「醤油ガレット」など、"日本酒に合う”焼き菓子もオススメです
編集スタッフが見つけた!こだわりポイント
①narawashi nagaya:裏手には青々とした芝生の中庭が広がり、焼き菓子や飲み物などをオーダーできます。
②narawashi nagaya:採光と風通しのための「虫籠窓(むしこまど)」もそのまま残され、活用されています。
③dulce communico:床は土間、壁は土壁で、什器などもアンティークなものに統一されています。
④narawashi store:店の中央に残された柱の近くにはテーブルが置かれ、角打ちが楽しめます。
〈narawashi nagaya〉
TEL | 0745-51-0751(dulce communico)、0745-51-0750(narawashi store) |
---|---|
住所 | 橿原市今井町3丁目6-51 |
HP | https://narawashi-nagaya.com/ |
アクセス | 近鉄橿原線・八木西口駅から徒歩15分 |
営業時間 |
「dulce communico」12:00~17:00、18:00~21:30(金曜・土曜のみ) 「narawashi store」10:00~18:00 |
定休日 | 月曜、火曜 |
駐車場 | 無 ※近隣にコインパーキングあり |