榛原らーめん こうや
宇陀市
掲載日:2021年2月12日
ポイントは地元で採れたみずみずしい無農薬野菜のトッピング。
私自身が生まれ育った宇陀市に新しいラーメン屋がオープンしたのは、2020年7月のこと。
近鉄榛原駅を降りてすぐ近くの場所に誕生した【榛原らーめん こうや】。
お世辞にもラーメン屋が多いとは言えない地に新店ができたことに興奮し、初日に食べに訪れたことが記憶に新しい。
看板メニューは「こうやラーメン」。
着丼してまず目を引くのは、たっぷりと盛られた鮮やかな野菜たち。
宇陀市で採れた旬の無農薬野菜を使っていて、野菜本来の甘さや苦味、シャキシャキの食感をそのまま味わえる。
そんなトッピングをかき分けると出てくるのが、こってりとした豚骨スープ。
圧力寸胴で拳骨のみで炊き上げた豚骨と朝引きの鶏白湯を合わせてあり、トロリと舌に絡み付くクリーミーさが特徴。
圧力をかけて豚骨特有の臭みを取り除く工夫がされており、髄の旨味までしっかりと詰まっている。
目指すは、まろやかで誰もがおいしく食べられる新しい形の豚骨ラーメンだ。
ツルツルモチモチな中太ちぢれ麺もこだわりで、スープとの相性はばっちり。
前述の野菜は濃厚なスープの良い箸休めになり、煮崩れするぎりぎり手前で仕上げた肩ロースのチャーシューもホロホロとやわらかく味わい深い。
食べ終わってもう少し食べたい、という人には、魚介オイルを合わせた “魚変替玉”をおすすめしたい。
魚介の香りがプラスされ、スープがまた違った味わいになるのがおもしろい。
東京での修業経験を基に、地元に根付くお店を目指して試行錯誤中!
お店を任されているのは、東京出身の横溝さん。
15歳から8年間東京のラーメン店で修業をしたのち、飲食店経営を行う会社に就職。
イタリアンやスパニッシュの要素を取り込んだ洋食屋でシェフをしていたが、このたび新事業として奈良の地でラーメン店を立ち上げることになり、27歳の横溝さんに白羽の矢が立った。
ラーメン店での修業時代からスープの炊き方を研究していた事もあって、うってつけの任務だった。
「こうや」という店名の由来は、古都の“古”と宇陀の“宇”の“家”で“古宇家”から。
また、オーナーと横溝さんの名前の一部も含まれている。
その名の通り、小さいお子さんからご高齢のご夫婦まで地元のお客さんが集うお店を目指し、オープン直後から飽くなき探求心で改良を重ねている。
休みの日には奈良のラーメンの食べ歩きをしながら奈良のラーメン文化にも触れているのだそう。
多彩なトッピングが揃うラーメンのほか、奈良市の風雅ファームの卵を使ったチャー玉丼や卵かけご飯も一緒に味わってほしいサイドメニュー。
今後は様々な展望を視野に入れており、つけ麺も登場する予定だ。
奈良の食材を精力的に取り入れたラーメンは、これから多くの人に広く愛され、地元に根付いていくことだろう。
人気メニュー
- こうやラーメン 850円
- ネギラーメン 850円
- チャーシューメン 1100円
店舗情報
店名 | こだわりの榛原とんこつらーめん こうや |
---|---|
住所 | 奈良県宇陀市榛原萩原2426 |
アクセス | 近鉄榛原駅より徒歩約1分 |
営業時間 | 11:00~15:00 17:00〜22:00 ※売れ切れ次第終了 |
定休日 | 月曜日 |
駐車場 | なし |
写真と文/林岳史
林岳史(はやしたけし)
ラーメン王子TAR-KUN(たーくん)として知られる林さんは1991年生まれ、宇陀市在住・在勤。19歳からラーメンの食べ歩きを始め、24歳で全国47都道府県のラーメンを制覇。ピーク時には年間550軒、今も年間200~300軒は食べ歩きます。その様子はNHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」でも紹介されました。
ブログ「麺バカ TAR-KUN~全国制覇の野望~麺伝説」
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