麺屋 NOROMA
奈良市
掲載日:2020年3月18日
丁寧に煮込んで鶏の味わいと香りを凝縮した極上の鶏そば。
県内外のラーメン好きがわざわざ足を運ぶ京終の名店【麺屋 NOROMA】。
老若男女から高い人気を博し、昼夜問わず行列ができるラーメン屋として知られている。
私自身もオープン当初から通っているお気に入りの店だ。
今回は、このとっておきの店を紹介したい。
なんといっても、ここの魅力はスープ。
とろみがありながらサラッと飲みやすい鶏白湯スープで、口に含んだ瞬間から溢れる鶏、鶏、鶏!
鶏の旨味が凝縮されているのはもちろんのこと、鶏本来の甘味や豊かな香りまでしっかりと感じられる。
「誰が食べても鶏の出汁だとわかり、老若男女問わず飲み干せるスープを目指している」と言うだけあり、口に広がる鶏の味わいとやわらかな余韻が何とも心地良い。
手間暇を惜しまない丁寧な仕込みが、雑味のない極上のスープを生み出しているのだ。
麺は姉妹店【MENYA BIBIRI】の製麺室で打っている自家製麺。
北海道小麦を2種類ブレンドし、食感やスープとの絡みを考えたこだわりの平打ちストレート麺を合わせている。
「卵アレルギーの子どもが多いから」と卵は不使用で、ラーメンとつけ麺で麺の厚みも変えているそう。
つるつるモチモチっとした食感で、スープとの相性も抜群だ。
綺麗なピンク色をした肩ロースのレアチャーシューは、しっとりとしていて単品でも食べ応えのある逸品。
「特選」を注文すれば4枚もトッピングされ、黄身が濃厚な半熟玉子も付いてくるのでおすすめ。
また、ぴりりと辛味のあるカイワレ大根がお口直しにいい仕事をしてくれる。
イベント出店に地元貢献、さまざまな角度から奈良を盛り上げる立役者。
千葉や大阪の名店で修業し、2012年冬に出身地である奈良で開業された髙岡利光さん。
上質な味と丁寧な接客で着々とファンを増やし、奈良で一、二を争う人気ラーメン店に昇りつめた。
2017年には姉妹店【MENYA BIBIRI】をオープンさせ、食べ盛りの若者からファミリー層、舌の肥えた年配のお客さんまで、幅広い人の舌を魅了している。
全国各地のラーメンイベントにも積極的に参加しており、2018年に群馬県で行われた「全国らーめん選手権」では、悲願であった優勝を果たした。
また、奈良クラブ、バンビシャス奈良といった地元のスポーツクラブのイベントや募金活動にも関わり、さまざまな角度から奈良を盛り上げている。
「味は簡単に真似できるけど、“良い接客”はなかなか真似できない。スタッフ全員がもっとお客様の事を考えて、要望を先読みできるお店を目指したい」と髙岡店主。
その熱意に触発されて、スタッフも独立を希望している弟子ばかり。
【麺屋 NOROMA】の味だけでなく、髙岡店主の考えを引き継いだ本当の弟子を世に送り出し、奈良からラーメン業界を盛り上げたいと語ってくれた。
「奈良にうまいもんなし」は今や昔。同店がある限り、奈良のラーメン業界の未来は明るい。
人気メニュー
- 特選鶏そば 1050円
- 鶏つけ麺 930円
店舗情報
店名 | 麺屋 NOROMA |
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TEL | 0742-63-5338 |
住所 | 奈良県奈良市南京終町3-1531 |
アクセス | JR桜井線京終駅から徒歩約15分 |
営業時間 | 11:30~15:00 18:00~22:00 |
定休日 | 12月31日のみ |
駐車場 | 駐車場あり |
写真と文/林岳史
林岳史(はやしたけし)
ラーメン王子TAR-KUN(たーくん)として知られる林さんは1991年生まれ、宇陀市在住・在勤。19歳からラーメンの食べ歩きを始め、24歳で全国47都道府県のラーメンを制覇。ピーク時には年間550軒、今も年間200~300軒は食べ歩きます。その様子はNHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」でも紹介されました。
ブログ「麺バカ TAR-KUN~全国制覇の野望~麺伝説」
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