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おすすめエリア

吉野町

掲載日:2007年4月1日

奈良県の中部に位置する人口約1万人の町、吉野郡吉野町。春には「一目千本」として知られる桜の名所、吉野山を有し、町の東西を吉野川がゆったりと流れる。吉野の名は、古くは「古事記」や「万葉集」にも登場し、後の天武天皇が大友皇子を倒すために身を潜め、後醍醐天皇が南朝皇居を置くなど、大きな歴史の変動を刻む舞台ともなった。桜咲く吉野の地に、歴史と、今に息づく伝統産業とを訪ねた―。


吉野山


金峯山寺


吉水神社


如意輪寺


吉野水分神社


宮滝


津風呂湖


「ものづくりの里 くにす」

 

南都銀行上市支店のオススメ!

朝廷の歴史薫る伝統産業の里

天武・持統天皇らの離宮として、また南朝の皇居が置かれた地として、古き時代からの高貴な歴史薫る町、吉野。その町を東西にゆるやかに流れる吉野川の右岸に、南都銀行上市支店はあります。

上市支店のオススメは、まず何といっても吉野山とその周辺の歴史散歩。桜や紅葉の季節にはもちろん、一年を通して多くの観光客で賑わう吉野山は、いわば歴史の宝庫。金峯山寺をはじめ、吉野水分神社、如意輪寺などたくさんの寺社が山中に点在し、神話東征伝説や、義経と静御前の悲話の舞台として、また後醍醐天皇の南朝皇居や、西行の居住跡など歴史の痕跡を数多く残す山として親しまれてきました。また吉野山の東に位置する宮滝遺跡は、古代、天武天皇と持統天皇の離宮が置かれ、数々の万葉歌にも詠われた景勝地でもありました。

町中に点在する史跡や文化遺産の数々はとても1日では周りきれませんが、金峯山寺の西側の山裾に位置する塔頭の一つ、首より上の病にご利益があるという「脳天大神(のうてんおおかみ)」がオススメ。吉野川にかかる美吉野橋から細い山道を車で上ること約12分。昼でも暗いうっそうとした山中に清流をまたぐように建てられた社が、厳かな雰囲気を醸し出しています。

頭部の病気平癒祈願はもちろん、受験の守り神としても知られ、合格祈願の絵馬もたくさん掛けられています。社の裏手の急な階段を上りきれば、世界遺産の金峯山寺蔵王堂に出ますので、吉野山めぐりのコースに入れてみても面白いでしょう。

吉野は「吉野杉」に代表される林業の盛んな地でもあります。現在でも吉野川の左岸には製材所が多く建ち並び、朝もやのように煙が立ち昇るのどかな風景はまさに吉野ならでは。辺りを歩けば機械の音に混じって杉や桧の芳香が漂い、切り出されたばかりの大木からきれいに製材された角材まで、所狭しと木材が積まれています。「観光地」ではありませんが、ほかでは見られない吉野らしい光景は、一見の価値があります。

また吉野といえば、きれいな水を利用した酒や、吉野葛、柿の葉寿司、手すき和紙、割り箸などが有名です。上市支店の北側には伊勢街道が走っており、かつての街道のにぎわいを彷佛とさせる町並みが残っていますが、そのなかにも古い看板や杉玉が目を引く老舗の酒蔵が何軒もみられます。吉野の水は吉野川を境に南は軟水、北は硬水と水質が異なっており、醸される酒もそんな自然の恵みをいかした味わいに仕上げられています。

そして柿の葉寿司も、酢の加減などに店ごとの特徴がある伝統的な吉野の食。機会があればぜひ食べ比べてみてはいかがでしょう。手すき和紙や割り箸といった伝統産業は、「ものづくりの里 くにす」で体験することもできます(要予約)。

1日ゆっくりと吉野の町を楽しんだら、締めくくりに吉野川に落ちる夕日を眺めてみてはいかがでしょう。川には近鉄吉野線の鉄橋をはじめ何本もの橋が架かっていますが、その橋並みの向こうに川面をきらきらと輝かせて夕日が落ちてゆきます。金色の太陽を背景に電車が鉄橋をわたっていく光景は、まさに絵に描いたような風景。どこか懐かしい、ゆっくりとした時の流れを感じとっていただけるのではないでしょうか。豊かな自然と歴史、そして多くの産業が息づく町、吉野。何度でも訪ねてみたくなる魅力あるこの町に、ぜひ一度お越しください。

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