曽爾村
掲載日:2006年11月1日
奈良県の東北端に位置する曽爾村。ススキの大群落で名高い曽爾高原をはじめ、火山活動がつくりだした断崖絶壁の荒々しい景勝で知られ、村のほとんどが室生赤目青山国定公園にふくまれる大自然の宝庫だ。良質の温泉あり、新鮮な食材を扱う施設あり、村をあげての活動に2006年10月、総務省から「全国過疎地域自立促進連盟会長賞」を贈られた。奈良県にこんなに雄大な自然があったのか…、観光客らが思わずもらす感想に、偽りはない。新鮮な空気と新鮮な驚きを胸いっぱい味わえる、秋の曽爾村を訪ねた―。
榛原支店のおすすめ
大自然と温泉でリフレッシュ
奥香落渓の懐にいだかれる曽爾村。その曽爾村の西隣、宇陀市榛原区にある榛原支店のおすすめは、なんといっても「曽爾高原」。春夏秋冬さまざまな表情をみせるススキの原は、いつ訪れても飽きることがない。ススキの原に埋もれて歩くのもよし、少し高みから草原を眺めるのもよし、いろいろな角度から楽しむことができる。夏の緑の草原や、秋、ススキの穂が金銀に光り輝く風景がよく知られるが、3月、豪快に行われる山焼きも一度はみておきたい迫力だ。
高原散策で汗を流したあとは、「曽爾高原ファームガーデン」に隣接の「お亀の湯」でリラックスしよう。地元の人にも観光客にも人気の高い温泉だ。源泉掛け流しの透明なナトリウム-炭酸水素塩の温泉は、湯船につかればあっという間にお肌もつるつるの「美人の湯」。なめらかな肌触りについつい長湯したくなる。また木の露天風呂から眺める鎧岳(よろいだけ)や兜岳(かぶとだけ)の雄大な風景は圧巻、石の露天風呂からは曽爾高原を眺めることができる。
この鎧岳をはじめ、さらに西側に続く屏風岩(びょうぶいわ)も、曽爾を代表する大自然。目の前にして、その大きさや峻険さを肌で感じたいもの。おすすめの時期はやはり春の桜のシーズンと秋の紅葉。人出は多いがやはり見ごたえは一番だ。曽爾村の魅力は、迫りくるような迫力と包み込むような優しさをあわせもつ大自然と、そこからあずかる恩恵、そして高原のさわやかな風。でっかい自然に会いたくなったら、ぜひ曽爾村においでください。
問い合わせ先 TEL | 曽爾村観光協会 0745-94-2101 |
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