山添村
掲載日:2007年9月1日
奈良市、宇陀市、三重県名張市、伊賀市など、多くの市に接する山間の村、山添村。標高は最高600m台と夏場でも涼しく、傾斜地には茶畑や棚田がつくられ、緑多い美しい景観を見せてくれます。そんな静かな村のもう一つの顔は、古代の祭祀跡といわれる巨石群「磐座(いわくら)」が点在する神秘の村。誰が何のためにつくったのか、謎はいまだ解明されてはいません。四季折々の美しい自然と古代へのロマンに満ちた村、山添村を訪ねます。
南都銀行名阪針支店のオススメ!
巨石群の謎解きに挑戦!
南都銀行名阪針支店は、名阪国道(国道25号)沿いの「道の駅 針TRS(テラス)」南西、国道369号を少し西に入ったところにあります。今回は奈良市の東隣の村、山添村を紹介します。
名阪針支店がオススメする山添村。まず1番に挙げられるのは「古代へのロマンあふれる歴史めぐり」です。山添村には縄文時代の遺跡の数々をはじめ、行基が開いたという神野寺(こうのじ)や、かつて大きな七堂伽藍(しちどうがらん)を誇った毛原廃寺(けはらはいじ)など、奈良時代に東大寺と深い関わりをもったと考えられる寺もあり、奈良の都に隣接する地域として古くから栄えていたことがよくわかります。
その山添村で、古代へのロマンをもっともかき立てるものといえば、村内のあちらこちらに点在する謎の巨石の数々です。これらは「磐座(いわくら)」と呼ばれ、古代の祭祀に関わるものだと考えられています。確認されているものだけでもその数およそ20。何のためにつくられたのかは謎ですが、そのもっとも象徴的なのが、神野山(こうのやま)にある鍋倉渓(なべくらけい)。長さ650mにもわたってごろごろと連なる黒々とした「石の川」は、まさに奇観。この周囲にも巨石が置かれ、鍋倉渓を「天の川」に見立て、北極星やベガなどの星座を写したものだといわれています。実際に訪ねてみて、この岩を祀った人たちのことに想像をめぐらせるのも面白いでしょう。
次にオススメするのは、神野山の動植物とのふれあいです。この山には巨石の謎だけでなく、1年を通じて美しい自然やかわいい動物と親しめる楽しさがいっぱいです。5月、360度のパノラマを誇る山頂にはツツジが咲き乱れ、大勢の観光客でにぎわいます。また新茶の季節は、山麓をおおう名産のお茶の緑が目に鮮やか。緑のうねが斜面一面に広がって、遠くの山々と美しい風景を作り出してくれます。さらに山頂付近のめえめえ牧場(まきば)には、かわいい羊たちがたくさん放牧されており、羊せんべいをあげて仲良くなることも!
3番目のオススメはその神野山の北西にある、奈良の貴重な水がめ、布目ダム周辺。深い緑色をたたえるダム湖畔では釣りを楽しむ人の姿がよくみられますが、夏にはカヌーやヨットも楽しむことができます。インストラクターがしっかり教えてくれますので、一度トライしてみては?寒暖の差のある山添村では、秋の紅葉がとてもきれいですが、ことにこの布目ダム周辺は、紅葉、黄葉とも美しく、湖畔を鮮やかに彩ります。
古代へのロマンに思いをはせ、自然に親しんだあとは、関西最大の「道の駅 針TRS」の温泉でリラックスがオススメです。まだまだ元気があればイチゴ狩りなどの体験農園も楽しめますよ。古代へのロマンと大自然がいっぱいの山添村を、ぜひ一度訪ねてみて下さい。