五條市
掲載日:2007年5月1日
奈良県の中央部、大和盆地の西南部に位置する五條市。市の中央を流れる吉野川は緩やかに川幅を広げ、やがて和歌山県に入って紀ノ川となる。古来、吉野川を利用した水運はもとより、東は伊勢街道、西は紀州街道、北へは奈良へ通じる下街道や、河内街道など、多くの街道が交わる交通の要衝として栄えた。江戸時代の町並みと歴史の胎動の跡とを今に残す五條の町を訪ねて―。
南都銀行五条支店のオススメ!
歴史と自然の体験イベントで五條に親しもう
JR五条駅から南へ歩いて300m、国道24号沿いに南都銀行五条支店はあります。五条支店のオススメは、五條の歴史ある町並みの中で開催される「かげろう座」と、吉野川を舞台に行われる夏から秋にかけてのイベント、そして大塔(おおとう)の美しい星空です。
はじめにご紹介する「かげろう座」は、旧紀州街道「新町通り(しんまちどおり)に年に一度だけ立つ奈良県下最大規模のフリーマーケット。江戸時代の町並みが続く静かな通りが、5月の最終日曜日、「かげろう座」の立つ日だけは一変して大勢の観光客で賑わいます(2007年は5月27日。お出かけ前に日にちをご確認ください)。木工工芸品、手芸品、リサイクル品、さまざまな店が軒先に並び、行き交う人で活気あふれる雰囲気は、まさに江戸時代にタイムスリップしたかのよう。生きた街道を歩く醍醐味が味わえる楽しいイベントです。
次にオススメなのが吉野川を舞台に行われる花火と「やな漁」です。毎年8月15日、16日の2日間、約6万人もの人出となる「吉野川祭り」は、合計3000発の花火が打ち上げられる真夏の夜の大イベント。大川橋のたもとの会場で夕涼みをしながら眺める花火は、まさに迫力満点です。また9月から10月にかけて行われる「やな漁」体験もオススメ。五條に伝わる伝統の漁法を知ってもらおうと近年復活したもので、今では全国でもなかなかお目にかかれない漁法です。清流だからこそ楽しめる五條のやな漁、親子で挑戦されてみてはいかがでしょう。
そして最後にオススメするのが大塔地区の星空です。ここは今ではなかなか見られなくなった「真っ暗な夜」が残っているところ。季節を問わず、降るような星空が楽しめます。特に夏は流れ星をたくさん目にすることができます。「大塔コスミックパーク 星のくに」には、道の駅「吉野路大塔」、プラネタリウム館、宿泊施設があり、土・日・祝日は日帰り温泉も利用できるほか、敷地内の天文台で天体観測を楽しむことも。歴史と自然と人とが触れあえる町、五條に、ぜひ一度お越し下さい。