宇陀路大宇陀
掲載日:2014年12月10日
国道166号は拾生の交差点で宇陀・菟田野(うたの)方面と吉野方面に分岐します。道の駅があるのは、広い宇陀市の真ん中あたり。道の駅の北東には城下町の情緒あふれる宇陀松山地区があり、「日本の家屋建築の博物館」とも称される古い町家が並び、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)となっています。道の駅の西には飛鳥時代に「阿騎野(あきの)」と呼ばれた広大な土地が広がります。大和朝廷の猟場として薬草狩りなどが行われ、平安時代まで一般の立ち入りが禁じられていました。 | |
旧石器時代や縄文時代の遺跡も残る大宇陀には、かなり早い時代から人々が定住しました。弥生時代には宇陀川と芳野川流域に小規模な集落が営まれています。その後も大宇陀は数々の歴史の舞台となりました。神武天皇の東征の際、『古事記』『日本書紀』『万葉集』に登場する「莬田野」「阿騎野」「宇賀志(うかし)」などの古い地名は、現代にも生きています。また中世に建てられた秋山城は、関ヶ原の戦いの後に福島孝治が入城し松山城と改名しましたが、元和元年(1615)に改易され、城としての役目を終えました。城下町は織田信長の次男・信雄の一族が4代に渡って治めました。 | |
宇陀路大宇陀はアクセスが容易で立寄りやすい道の駅。地域の特産品などを揃えた物販コーナーには、宇陀の地酒やハチミツ、手作りのパンなどの商品が所狭しと並びます。喫茶コーナーの人気商品は宇陀産のブルーベリーを使ったソフトクリーム。淡い紫色がとてもきれいです。また屋外には、天然温泉「あきのの湯」の源泉を使用した無料の足湯コーナーや、ワンコイン(40L、100円)で温泉を販売する温泉スタンドが。隣接する阿騎野新鮮野菜直売所は新鮮野菜やお花がずらり!観光客だけでなく地元の人も頻繁に利用する人気店舗です。 |
宇陀路大宇陀 DATA
路線名 | 国道166号・国道370号 |
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住所 | 宇陀市大宇陀拾生714-1 |
TEL | 0745-83-0051 |
FAX | 0745-83-0789 |
営業時間 | 物販コーナー8:00~18:00、喫茶コーナー7:00~18:00 |
休館日 | 無休、年末年始は休み ※トイレ・駐車場・公衆電話は24時間 |
駐車場 | 51台、大型3台、普通車36台、障害者用2台、二輪車用10台 |
施設 |
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おみやげ売れ筋ベスト5
1位 黒豆せんべい
人気ナンバーワン、道の駅オリジナル商品。宇陀産の最高級の黒豆を使ったおせんべい。一口食べると炒った黒豆の香ばしい香りが広がります。378円(税込)
2位 ブルーベリーラスク
ブルーベリー色に仕上がったほんのり甘いラスクです。ブルーベリーは宇陀の特産品。リピーター続出の人気商品です。378円(税込)
3位 ブルーベリーかりんとう
使われているブルーベリーはもちろん宇陀産。細いかりんとうなので、お年寄りや子どもにもおいしく食べられる商品です。378円(税込)
4位 人麻呂最中(ひとまろもなか)
宇陀の和菓子屋・志を乃屋野口昇栄堂が作った最中。たっぷりのあずきの中に砕いた栗のアクセントがきいています。10個入り1080円(税込)
5位 うだのサンちゃん
宇陀で生息するサンショウウオを、大宇陀高校・家庭クラブの学生がかわいいマスコットにしました。メディアも注目のストラップです。600円(税込)
レストランいち押し!
宇陀の茶がゆ
400円(税込)
宇陀名物、ほうじ茶の香りが香ばしい茶がゆ。やわらかいご飯を宇陀市の茶畑農園で栽培したほうじ茶で炊きました。風味がよく体が温まります。茶がゆのおかずに添えられるのは奈良漬け。老舗奈良漬店「いせ弥」から直送された高級品です。あっさりとしてお腹に優しい、宇陀の郷土食です。
近隣スポット
阿紀神社
天照大神を祀る阿騎野の社と昔を偲ぶ能舞台
「元伊勢」との伝承がある格式の高い神社で、祭神は天照大神。宇太水分(うだみくまり)神社、八咫烏(やたがらす)神社とともに、宇陀の長い歴史を物語る。江戸時代前期に能舞台が建てられ、大正年間まで能が上演されていた。
道の駅から1.0km、車で約5分または徒歩20分
宇陀市大宇陀迫間252
TEL 0745-83-3168
宇陀市阿騎野・人麻呂公園
柿本人麻呂の石像が出迎えてくれる歴史公園
平成7年(1995)、発掘調査で弥生、飛鳥、中・近世の3つの時代の遺構が発見された中之庄遺跡。遺跡を埋め戻し歴史公園として整備したのが人麻呂公園。朝廷の薬狩が行われたと伝え、また宇陀の薬産業はここに始まると考えられている。
道の駅から650m、車で約3分または徒歩約7分
宇陀市大宇陀拾生76-1
TEL 0745-82-3674
森野旧薬園
約250種類の薬草木に囲まれた城下町の薬草園
重伝建地区の一角にひときわ目立つ町家を構える森野家。町を見渡す背後の山腹に民間では日本最古の旧薬園が広がる。享保14年(1729)、当主の森野賽郭(さいかく)が葛粉製造のかたわら開園。現在もカタクリなどの薬草木を栽培する。
道の駅から280m、徒歩約4分
宇陀市大宇陀上新1880
TEL 0745-83-0002
うだ・アニマルパーク
家族で学べる「いのち」の教育プログラム
うだ・アニマルパークは平成20年オープン。動物とのふれあいを通して命の大切さを知り、動物を愛護する心を育てる体験型学習施設である。動物学習館、動物舎、鳥獣保護施設があり、休日になれば家族連れでにぎわう。毎週月曜と年末年始休館。
道の駅から3.5㎞、車で約8分または徒歩約30分
宇陀市大宇陀小附75-1
TEL 0745-87-2520
アクセス
①西名阪自動車道天理ICから国道25号(名阪国道)で針ICへ。針ICから国道369号、国道165号、国道370号、国道166号経由で大宇陀方面へ約19km
②南阪奈道路葛城ICから国道165号、国道24号、国道165号経由で大宇陀方面へ約25km