「奥大和」へ♡ホットでSweetな大人旅
更新日:2020年12月4日
寒くなると、ついお家におこもりしがち。
だけど、とびきり美味しくて、うっとりするほどキレイなスイーツがお目当てなら、どこへだって行きたくなりますよね♡
今回ご紹介するのは、自然が織りなす美しい景観と古の文化を感じる魅力あふれるエリア「奥大和」です。奥大和は、宇陀市、吉野郡、天川村など、奈良県の東南部一帯を総称した呼び名。近年は、現存する古民家を改装したシェアオフィスやカフェなどが次々と建ち、新しい町が創られています。
そんな奥大和に、知る人ぞ知る、極上のスイーツがあるのだそう! レンタカーを走らせて、寒さなんて吹き飛ばしちゃうほど、心もお腹もほっこりと満たされる“Sweetな大人旅”をご案内します。
目次
・唯一無二の極上スイーツを味わう。「Purje(プルエ)」(宇陀市)
・芳香豊かなコンフィチュールを堪能。「古民家レストラン ナラヤマソウ」(吉野郡吉野町)
・「道の駅 宇陀路大宇陀」(宇陀市)
・「宇陀松山地区(城下町)」(宇陀市)
・「奥大和ビール タップルーム」(宇陀市)
唯一無二の極上スイーツを味わう。「Purje(プルエ)」
都会の喧騒から離れ、針ICから続く国道166号線を南へ。坂道をぐんぐん登ると、静かで、神秘的な山間の道に入ります。ここは、奈良県の北東部にある奥深い山に囲まれた町、宇陀市。なんと町の70%が森林なのだそう!
国道沿いに見えてきた宇陀市大宇陀地域の玄関口「道の駅 宇陀路大宇陀」を過ぎ、しばらく車を走らせると、のどかな山里が広がります。その風景に溶け込むように、一軒の和風建築を発見。ここが今回ご紹介するスイーツのお店「Purje」さんです。
スイーツをコース料理のようにいただける珍しい趣向で、完全予約制ながらも遠方からも足を運ぶお客様が絶えない名店。でも、「本当にスイーツのお店?」と疑ってしまうほど、老舗旅館のような重厚な佇まいにドキドキ…。「お待ちしておりました」と出迎えてくれた店主・髙橋さんの優しい笑顔にホッとします。お話を伺うと、以前は陶芸家のお住まいだったのだそう。趣ある家の風情や、形、間取りはそのままに、少しの修繕だけでお店をオープンしたのだと話してくれました。
「どうぞおはいりください」と通されたお部屋は、美しい欄間や掛け軸に、季節の生け花があしらわれた静かな和の空間。ぬくもりを感じるテーブルや椅子は、北欧のヴィンテージ。和のしつらえと不思議と調和し、空間に心地よさを与えています。
席に着くと、いよいよ、スイーツコースのはじまりです。
一皿目は、ブルーベリーヨーグルトの上に、乳酸菌の泡が乗ったかわいい一品。口に含むと、酒粕でできたアイスの甘さとほろ苦さが調和して、泡が舌の上で溶ける不思議な食感。地元で採れたブルーベリーの自然な甘みがほのかに残る爽やかさが絶妙です。
二品目は、キャラメリゼされた白無花果が美しい、目にも鮮やかな逸品。白無花果は皮も柔らかく、一口でパクリ! 甘美な果汁とキャラメルの香ばしさ、醤油風味のアイスと甘酸っぱいバルサミコのジャム…すべてが口の中で調和します。醤油は、宇陀市の名産「黒川醤油製造場」のものを使用し、白無花果も地元の農産物。地元産へのこだわりが随所に見られます。
「次のスイーツはなにかしら…」とドキドキしながら待っていると…なんと三品目は、塩味の一皿!
塩味の一皿
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小さな茶菓子
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フランスパンの上に奈良漬け、アボカド、とろりと溶けたチーズがトッピング。甘い味が続いたあとの塩味が、とってもいい塩梅です。最後の品は、カヌレやスノーボールなどの小さな茶菓子。髙橋さん自らが和紙の箱からお皿に取り分けてくれます。ちょこんとした一口サイズがたまならくかわいい!
旬のもの、地のものを余すことなく使った品々は、どれも自然の恩恵を感じられる唯一無二のスイーツ。見るもの、味わうもの、どれも美しく、洗練された大人だからこそ感じられるものばかりです。Purjeさんのスイーツは、きっと旅を特別なものにしてくれるでしょう。
芳香豊かなコンフィチュールを堪能。「古民家レストラン ナラヤマソウ」
ゆったりとした時間を過ごした後は、さあ、ドライブを再開! 「Purje」から南へ20分ほど車を走らせると、空気が一層冷たくなり、静寂な山間に入っていきます。ここは奥深い吉野郡。さらに、きれいな川に沿って山道を上ると、ポツンポツンと古民家が見えてきます。その一軒が、季節のコンフィチュールを使ったスイーツや料理がいただけるレストラン「ナラヤマソウ」です。
こちらのコンフィチュールは、強火で一気に炊き上げるオリジナルの製法で作られたもの。ジャムと比べて、フレッシュでさらりとしていて甘すぎず、果物本来の甘さや風味を楽しめるのが魅力です。「ナラヤマソウ」では、いちご、キウイ、ゆずなどの果実を手作りでコンフィチュールに仕立て、料理やスイーツにあしらっています。
数あるメニューの中でも、寒い季節にぴったりなのが、コンフィチュールをお湯で割ったホットドリンク。人気の「ブルーベリー」は、お湯で割ると深い紫色がとってもキレイ! 果実の酸味とまろやかな甘みで、身体の芯からぽかぽかに♪
昔懐かしい佇まいの古民家で堪能する、手作りケーキとコンフィチュール。ドライブの疲れもすっかりほぐされ、また新しい旅に出発できそうです。
<おすすめコース>
名阪国道 針IC
宇陀市に入り、国道370号線から166号線に合流し、10分ほど走ると、「道の駅 宇陀路大宇陀」へ。ここは、葛、醤油、赤米酒など、数多くの特産品が販売され、宇陀松山地区の観光では外せないポイントです。まずはここに車を停めて、周辺を散策しましょう♪
→スポットの詳細DATAはコチラ昔ながらの情緒あふれる町並みが残る「宇陀松山地区」。戦国時代、秋山城(宇陀松山城)の城下町として始まったこの町は、江戸時代に商家町として発展しました。今なお酒蔵や醤油蔵、和菓子屋などの町家が点在。江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚になります。写真映えスポットも多く、1時間ほどでぐるりと回れるのでプチ散策にぴったり!
散策で疲れたら、甘いものが食べたくなりますね♪ さあ、スイーツのコースがいただける「Purje」(プルエ)さんへ向かいましょう。コバルトブルーの「帆」をあしらった看板がお店の目印。"Purje"とは、フィンランド語で「帆」の意味なのだそう。旬の素材を使った「菓子のコース」は全4品2000円(税抜)。
→スポットの詳細DATAはコチラおばあちゃんのお家に帰ってきたような居心地のよさを感じる「古民家レストラン ナラヤマソウ」。じっくりと、丹精込めて作られたオリジナルのコンフィチュールと、地元の食材を使ったランチセット1720円(税込)も人気。ケーキや焼き菓子(380円~税込)にも、ソースなどにコンフィチュールがあしらわれています。
→スポットの詳細DATAはコチラ旅の締めくくりに、美味しいクラフトビールをおみやげにいかが?
2018年11月にオープンした「奥大和ビール タップルーム」で “奈良でしか作れない”地ビールに出会えます。定番人気の3本(ハーバルビール、アロマホワイト、スパイスダーク)をセットにした「奥大和ビール 定番3種飲み比べセット」1914円(税込)がイチオシ♪ 美味しいビールをゆっくり味わいながら、旅の思い出話に花を咲かせてみては?
<Purje(プルエ)DATA>
TEL | 0745-88-9208 |
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住所 | 宇陀市大宇陀下宮奥318-2 |
アクセス | 名阪国道 針ICから国道369・166号で約21km |
営業時間 | 金~月曜 11:00~17:00 ※中学生以上、完全予約制 |
定休日 | 火~木曜 |
駐車場 | 5台 |
<古民家レストラン ナラヤマソウDATA>
TEL | 0746-35-7003 |
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住所 | 吉野郡吉野町柳881 |
アクセス | 名阪国道 針ICから国道369・166号。28号で約27.4km |
営業時間 | 11:00~16:30(L.O. 16:00) |
定休日 | 不定休 ※12/28~3/12まで冬季休業予定 |
駐車場 | 20台(無料) |
<道の駅 宇陀路大宇陀DATA>
TEL | 0745-83-0051 |
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住所 | 宇陀市大宇陀拾生714-1 |
アクセス | 名阪国道 針ICから国道369・166号で約17.8km |
営業時間 | 物販コーナー8:00~18:00、喫茶コーナー7:00~18:00 |
定休日 | 無休、年末年始は休み ※トイレ・駐車場・公衆電話は24時間 |
駐車場 | 51台、大型3台、普通車36台、障害者用2台、二輪車用10台(無料) |
<奥大和ビール タップルームDATA>
TEL | 0745-88-9001 |
---|---|
住所 | 宇陀市大宇陀拾生672-1 |
アクセス | 名阪国道 針ICから国道369・166号で約17.8km |
営業時間 | 土曜11:00~20:00、日曜11:00~18:00(ランチ11:00~14:00) |
定休日 | 月~金曜 |
駐車場 | なし(※「道の駅 宇陀路大宇陀」に駐車可能) |